【Like~an~Angel ライヴ映像配信記念 特集2(全3回)】 Like~an~Angelメンバー座談会「頭の中で想像してもこんなバンドは作れない」
本当に“言霊”ってあって、言った通りになるから
――では、ここからはこのバンドの発起人であるtetsuyaさんについての質問です。tetsuyaさんに言われた言葉、行動で印象に残っていること、感銘を受けたことあったら教えてください。 jekyll 感銘を受けたのは仕事に対する姿勢ですね。つねに目標を持っていて、全力でそれに取り組んでいるんです。1度これをやると決めたら、実現に向けて努力するところは凄いなと思います。けれども、演奏をはじめると心から音楽を楽しんでて、笑顔になる。その表情を見ると、こちらまで幸せな気持ちになります。 saki 私、めちゃくちゃ人見知りなんですね。東京公演の1部が終わったときに、tetsuyaさんから「僕はみんなを見るために下手にいるんだけどsakiさんとは目が合わないね」といわれて。そのときに、私は人見知りだから、メンバーの顔を見たりするのは苦手なで照れちゃうんですというのを伝えたんです(苦笑)。 tetsuya 意外でしょ? ――ステージで、お客さんに向かって“ヒューヒュー”の正式なポーズを見せたり、かわいいポーズをメンバーにレクチャーしたりするのは平気なんですか? saki お客さんに向かってパフォーマンスするのは、なんとも思わないんです。けど、メンバーに向かって「イェー!」とかやると、素になるというか。だから、ドラムセット見ながら「(うつむき加減で)ウッス」みたいな感じになっちゃうんですよ(苦笑)。 tetsuya 他のメンバーとは目が合うのに、俺は見てるんだけど、全然こっち見てくれないというのを話したら「人見知りなんです」っていうから、じゃあガンガンこっちから行こうと決めて。 saki 東京の2部では本当にガンガンきていただいたんですよ。気を遣っていただいてありがたいなと思いました(照笑)。 tetsuya あとね、女性だからファンに対してもあったと思うんです。ステージ上で目を合わせて2人でニコニコしてたら、なんなのあの2人とか思われるのかなとか。そういう気遣いも。 saki ありました。そういうのもあったからrenoさんとも。 reno なんとなく向かい合ってはいるんだけど、全然目は合ってなかったんですよ!(一同大爆笑)俺はすっごい見てるのに。 saki いい笑顔で見てくれるんですけど、私は目を合わさないように少し下を見てて。女性男性関係なく、苦手なんです。人見知りが本当に激しいんです(大苦笑)。それで、hibikiさんにも敬語で話すのを止めてくれといわれたんですけど。 hibiki いまも「hibikiさん」って言いましたよ?(笑) saki そういう風にいわれるので、このツアー中、頑張ってため口で話すようにするのを目標にしてたんですけど、まだできなくて。そこは心残りではあるので、4月までには克服したいと思います。 ――hibikiさんはいかがですか? hibiki いっぱいあるんですけど。僕、めちゃめちゃ緊張するんですけど。初めての現場とか、特にそうなんですね。そのことを1stライヴの直前にtetsuyaさんに言ったら「緊張するって言わないほうがいいよ」といわれまして。そこから口にしないように意識しだしたら、今回のツアー、まったく緊張しなかったですし。他の現場も緊張しなくなったんですよ。あのtetsuyaさんのひと言で、すごい変われたんですよ。 tetsuya よかったじゃん! 本当に“言霊”ってあって、言った通りになるからね。「幸せ!」って言葉にすると、本当に幸せを感じるから。 hibiki 本当にあのアドバイスで僕は助かったんですよ。あと、これもtetsuyaさんが最初から言ってくださってることなんですが。Sakuraさん、yukihiroさんをどういうスタンスで再現すればいいのか、最初はいろいろ相談してたんですが、tetsuyaさんは「好きにやっていいよ」と言ってくださってたんですね。とはいえ、最初からあの「いばらの涙」まではできなかったんですよ。でも、ちょっとずつ我を出し始めて。今回のツアーで、これぞライクというプレイが生まれたのは、tetsuyaさんが最初にああいう言葉をかけてくれたからこそだなと思ってます。 あと、ラルクのUNDERGROUNDツアー(<L’Arc~en~Ciel ARENA TOUR 2024 UNDERGROUND>)を僕、2回に観に行ったんですけど。今回のライクのツアーでは、その2本のライヴではまったく見たことないようなtetsuyaさんの表情を見たんです。一番印象に残ってるのは「いばらの涙」。ラスサビ前に一瞬ブレイクするとき、こっちを見たときの顔が、これから戦争に行くのかというぐらいの気迫を感じる表情で。それを見たときはめちゃくちゃアガりましたね! tetsuya そんな自分を引き出してくれたのが嬉しい(笑顔)。 reno 僕はいろんな現場で、瞬時に自分の立ち位置を見つけるのが得意なほうなんですけど。1stライヴはラルクのtetsuyaさんがメイン、自分は出しゃばらないようにと思って空気を読んでたんです。だけど、それこそ野音のキックオフミーティングの食事会に自分を呼んでくださったり。「renoがいてくれてよかった」みたいなことを、飲んでるときにぽろっとい言ってくださったりして。それが自分はすごく嬉しかったんですよ。自分の存在意義が感じられて。俺はここで俺らしくいていいのかなと思って。 じゃあ自分はライクの一員として、tetsuyaさんが思ってることも自分だったらメンバーにもっとフランクにいえるから、これは自分の勝手な判断なんですけど、そういう立ち回りが僕の立ち位置だと考えたんです。そうしたら、自分がなんか解き放たれて。特に今回のツアーでは、僕はポジション的にtetsuyaさんが弾いてるのを見ながら全体を見渡せるところにいたので、より自分らしく立ち回ることができました。
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