世界No.1のシェフラー、2024年の9勝目をタイガー主催のヒーロー・ワールド・チャレンジで飾る
バハマのアルバニーGCで開催された非公式競技、ヒーロー・ワールド・チャレンジで、スコッティ・シェフラーが大会最少スコアに並ぶ通算25アンダーで優勝した。 2か月のオフを経てタイガー・ウッズがホストを務める大会で復帰したシェフラーは、最終日にノーボギーの9アンダー「63」をマークし、トム・キムに6打差をつけトロフィーを掲げた。 2009年のタイガー以来、暦年を通して世界ランク1位をキープした最初の選手になったシェフラーは今年21試合に出場し、9勝目をマーク。その中にはマスターズ、プレーヤーズ選手権、パリ五輪の金メダル、ツアー選手権の勝利が含まれ、PGAツアーの年間王者にも輝いたのはご存知の通り。 「とても満足しています。今日は良いプレーがたくさんできました。休養して試合に戻ってきて堅実なゴルフを続けられて嬉しいです」と満面の笑みを見せたシェフラー。 進化は続いているようで、今回はパッティングの新しいグリップを披露。左手の人差し指を伸ばし、右手でグリップを柔らかく挟むような変形クローグリップを採用したのだ。 長い距離では以前と同じように握り、4~5メートル以内を新クローグリップで打つスタイルが功を奏し、パッティングのデータは20人中3位だった。 最終日、NBCテレビの中継ブースに登場したタイガーは「彼は何も間違ったことをしない」とシェフラーの強さについて言及した。 その言葉通りシェフラーは4日間72ホールで2回しかボギーを打っていない。ミスのないコンスタントなゴルフで大勝を収めたのだ。 翻ってタイガーは全盛期にもたくさんのミスを犯してきた。球を曲げ絶対絶命のピンチに幾度となく陥った。しかし、そこから我々の想像を絶するリカバリーでピンチをチャンスに変えてファンを熱狂させてきた。 「オフシーズンも引き続き練習には励んで来シーズンに備えます」とシェフラー。 ちなみに2024年のシャフラーの勝率は43パーセント。これは過去40年間で3位。 19回出場し9勝を挙げた2006年のタイガー(勝率47パーセント)、2002年に22回出場で10勝を挙げたタイガー(勝率45パーセント)の記録には及ばなかった。来季には勝率5割超えもあるかもしれない。