プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD（24日、東京都内）オリックスは24日に東京都内で行われたドラフト会議で、富士大・麦谷（むぎたに）祐介外野手（22）を1位指名し、交渉権を獲得した。ロッテとの2球団による競合で青学大・西川史礁（みしょう）外野手の抽選には敗れたが、俊足強打の大型外野手の指名に成功。岸田護新監督（43）も大きな期待を寄せた。 「三拍子そろって性格も明るく、チームを引っ張ってくれる、スターになれる選手だと思っている。スケールがあるので、思い切って暴れ回ってほしい」 グレーのスーツをまとい、黒いフレームの眼鏡でビシッと決めた新指揮官は、心して西川の抽選に挑んだ。先に箱の中に手を伸ばし、もう一方は〝当たり〟だったがつかめず。近鉄との球団合併でオリックス・バファローズとなった2005年以降は特にくじ運に泣かされ続け、これで抽選結果は1勝14敗になった。 それでも麦谷との縁が結ばれた。くじ運には恵まれないが、オリックスの「外れ1位」入団選手は近年、21年の山下、20年の宮城、18年の太田と〝良縁〟続きだ。 180センチ、81キロの大型外野手は富士大で会見し「この日をずっと夢見てやってきた。少年少女や応援してくれるファンに夢や感動を与えたい」と胸を躍らせた。将来的には盗塁王も狙える逸材。麦谷も必ずや、大成してくれる。