相続手続きについて。家族が亡くなったら、どのように相続が進むのでしょうか?
家族が亡くなったときは葬儀などで日々が慌ただしくなるだけでなく、行うべき事務作業や申請なども発生します。特に相続手続きは、家族が亡くなってから行う手続きの中でも非常に重要な事項の1つです。 そこで本記事では、相続手続きについて基本情報を踏まえながら流れを解説します。相続手続きをすることになったけれど手順が分からないと悩む方は、ぜひ参考にしてください。 ▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
相続手続きとは?
相続とは財産を被相続人から相続人へ引き継ぐことを指し、相続手続きとは相続の際に相続人が行うべき手続きです。死亡して財産を渡す側が被相続人、財産を貰う側が相続人です。相続人は配偶者や子どもなどの親族がなることが多いですが、親族以外が相続人になるケースもあります。 死亡者の財産、いわゆる遺産は預貯金だけでなく、株式や土地などの不動産、貴金属なども含まれます。注意すべき点は、借金などの債務も相続対象になることです。 相続は基本的に遺言書に従って相続しますが、被相続人によっては遺言書が存在しない場合があります。遺言書がない場合は民法に従って相続人が相続するか、相続人で遺産の分割方法を決めて相続する方法が一般的です。
相続手続きの流れ
遺言書の有無や相続額などの状況によって、相続手続きに必要な手順は変わります。基本的な相続手続きの流れは、以下の通りです。 ・遺言書の有無の確認 ・相続人の確定 ・相続財産の確定 ・遺産分割協議 ・相続財産の名義変更 ・相続税の納付 また故人の状況によっては、踏むべき手順はもっと多くなります。死亡届や世帯主変更届の提出など相続手続きの前に行うべき事務作業も多くあるため、相続手続きはかなりの作業量と時間を必要とします。 なお国税庁によると、相続税の申告は被相続人が死亡を知った日から10ヶ月が期限として定められています。 相続手続きの必要に迫られたら、まずは必要な手順や用意するべき書類の把握をしましょう。作業量と手続きに要する時間は膨大なため、期限の直前に焦っても完了できないことも少なくありません。計画性を持ち、早めに行動していきましょう。