蘇るベレットGTRの王道仕様【2】117クーペから譲り受けたDOHCエンジン|1970年式 いすゞ ベレット 1600 GTR
【蘇るベレットGTRの王道仕様 1970年式 いすゞ ベレット 1600 GTR Vol.2】 【画像15枚】標準で左から燃料計、電流計、水温計が並ぶセンターコンソール上部のメーター。シンプルで視認性優先のデザインは、現代車の装飾過剰なメーター類に比べると、その「潔さ」が際だつ ベレット1600GTRに搭載された注目のエンジンは、後発となるエレガントなグランツーリスモの117クーペから譲り受けた、直列4気筒のG161W型DOHCである。排気量は1584ccで、ミクニ製のソレックスキャブを2連装した。最高出力は120ps/6400rpm、最大トルクは14.5kg-m/5000rpmだ。トランスミッションは4速MTを採用している。 車両重量は970kgだからパワーウエイトレシオは8.1kg/psだ。最高速度は190㎞/h、ゼロヨン加速は16.6秒の俊足を誇っている。1.6Lクラスでは最高の性能だが、フットワークとハンドリングもヨーロッパ車のように奥行きのあるものだった。 サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン/コイルスプリング、リアはダイヤゴナルリンクとコイルスプリングの組み合わせだが、横置きリーフスプリングのコンペンセーターを加えたベレット独自の4輪独立縣架としている。GTRは足を強化するとともにリミテッドスリップデフも標準装備し、切れ味鋭い痛快なコーナリングを見せた。 初出:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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