ヤクルト、楽天からFAの茂木栄五郎と初交渉 2年総額1・2億円以上の条件提示か 小川GM「全部含めて」評価
ヤクルトが、国内フリーエージェント(FA)権を行使した楽天・茂木栄五郎内野手(30)と東京都内で初交渉を行ったことが29日、分かった。球団幹部が本人と会い、2年契約総額1億2000万円以上の条件を提示したとみられる。 【写真】来季の目標を色紙にしたためたヤクルト・山田哲人 茂木は神奈川・桐蔭学園高から早大に進み、2016年にドラフト3位で楽天に入団。1年目から遊撃のレギュラーに定着すると、19年まで4年連続で100試合以上に出場した。近年は若手の台頭もあり出場機会が減っていたが、卓越した打撃技術は健在。今季は46試合で打率・265、1本塁打、8打点だった。 ヤクルト・小川ゼネラルマネジャーはかねて評価すべき点を「全部含めて」としており、内野の全ポジションを守れる万能さも魅力の一つであることを明かしていた。茂木は今季の年俸が推定6000万円で、金銭や人的の補償が発生するBランクとみられる。23日に参加したファン感謝祭では「本当によく考えて結論を出したい」と口にしており、楽天側は宣言残留を認めている。 ヤクルトは今季、2年連続リーグ5位と低迷。二塁手の山田が来季33歳を迎え、主砲で三塁を守る村上が2026年から米大リーグに挑戦する可能性があり、内野の選手層に厚みを持たせたいという意向がある。若手の台頭を促しながら実績のある茂木が加入すれば、競争意識が高まりチーム力向上にもつながるだけに、獲得に全力を注ぐ。