【スチールフレームの名作椅子】スタイリッシュで快適。使うほどに自分好みに
美しい造形美に、快適な座り心地......。たった一脚でも、住まいを洗練の空間へと昇華させてくれる「名作」と呼ばれる美しき椅子。今回は、スタイリッシュな印象をもたらしてくれる、スチールフレームの名作を厳選紹介 【写真】スチールフレームの名作椅子5選
ル・コルビュジエ×ピエール・ジャンヌレ×シャルロット・ペリアンの 「フォートゥイユ ドシエ バスキュラン」
「 フォートゥイユ ドシエ バスキュラン」¥605,000/カッシーナ
1928年に、ル・コルビュジエと、彼の従兄弟のピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンが共同でデザインを手がけた「フォートゥイユ ドシエ バスキュラン」。スチールパイプのフレームと革張りのシートと背もたれ、というシンプルな構造ながら、完璧なプロポーションで魅了する20世紀モダンファニチャーのアイコン的存在。その姿には「住宅は住むための機械である」と言葉の通り、無駄な装飾を排し、機能性を追求したル・コルビュジエのデザイン哲学が体現されている。 座る姿勢に応じて背もたれが可動するため、ゆったりとくつろぐラウンジチェアにも最適。フレームに厚革を掛けただけのアームも、使い続けるほどに自分好みに程よくしなり、快適さも増していく。フレームはクロームメッキとブラック塗装の2種。革部分は、子牛毛革のほか、無地の厚革など豊富なバリエーションからセレクトできる。 カッシーナ・イクスシー 青山本店 TEL. 03-5474-9001
アイリーン・グレイの「ロクエブリューン」
「ロクエブリューン」¥444,400/クラシコン(フライミー)
「ロクエブリューン」は、アイルランド出身の女性建築家・デザイナーのアイリーン・グレイが、1932年にデザインした知る人ぞ知る名作。フランスにある自身のセカンドハウスのテラス用の椅子として、当時注目を集めていたスチールパイプをいち早く取り入れデザインしたもので、すっきりとした美しいフレームラインで魅了する。 デザインした当初はブルーのキャンバス地を張り地にしていたが、その後、屋内向けに張り地を革張りに変更。奥行きを深めに取った座面によって、体をしっかりと支えくれる座り心地の快適さと、コルセットのようにレースアップされた後ろ姿も魅力。革のカラーは、ブラック、ホワイト、グレー、コニャックの全4色。 FLYMEe(フライミー) https://flymee.jp/