「板倉滉を警戒するぞ!」に堂安律が戦いながら感じた「誇り」…ドイツで《違いを生み出す選手》と認められつつある2人の「存在感」とは
絶賛されたボルシアMG戦のゴール
鋭い動作から放たれたボルシアMG戦のゴールは、ドイツメディアからも絶賛された。地元新聞『バーディッシェ・ツァイトゥング』記者のダービット・ヴァイゲントは「ボールを拾ってからシュートに持ち込むまでのスピードには驚かされた。ブンデスリーガのDFは基本的にみんなシュートブロックがうまいんだ。シュートコースに足や体を出すスキルを持っているから、普通に打ったら跳ね返される。足を出させることなくシュートに持ち込むなんてハイレベルなシュートだよ」と、試合後興奮気味に話をしていたものだ。 ミックスゾーンでそのゴールシーンについて本人に尋ねると、イメージ通りの得点だったという。 「縦に行くと決めたときから早く振ろうと決めてました。ファーストタッチと次の振りとが完璧にはまりました。(シュートで足を)振った後、DFが視野に入ってるんで、ボールが(ゴールに)入っていくところが見えてないんですよ。ファンの歓声で気づくというね。『あ、入った』って(笑)」 そんな堂安の充実ぶりに、プライベートでも仲のいい板倉も称賛の言葉を惜しまない。 「やっぱりうまいですよね。ちょっと外してシュート。それであのコースに打たれるというのは律のクオリティ。パスもできて、ドリブルもできて。すごく注意して僕も試合に入っていた。でもあの時間帯にあの一発を決める。決めてくれる選手がいることは大きいなと思いますね」 攻撃だけではなく、守備でのクオリティもどんどんアップしている。ボルシアMG戦では自陣CKからカウンターを受け、堂安が一人で対応しなければならないシーンがあった。
「ウイングバックやってるんで」
一つ対応を間違えて慌てて飛び込んだりしたら、あっさりと突破されて、フリーで相手にシュートを許すような場面だ。だが、堂安はギリギリのタイミングまで相手をひきつけてのタックルで見事に対応。スタジアムのファンから盛大な拍手が送られていた。 「いや、ウイングバックやってるんで、対応できないと。そこは(守備的なポジションも)やってきた経験があったかなと。とっさに反応できたし、ディフェンスでも体が動いてます」
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