南海トラフ想定、三重で防災訓練 能登地震の課題確認
南海トラフ巨大地震を想定し、三重県志摩市と鳥羽市で8日、防災訓練が行われた。県によると、住民や県警、消防、自衛隊などが参加。能登半島地震で課題となった集落孤立や大規模火災への対応も確認した。 同日午前9時、震度7の地震が発生し津波が押し寄せたとの想定で開始。志摩市では、住民が続々と津波避難タワーに集まった。孤立集落に通信機器や発電機を届けるための訓練として、ドローンやヘリコプターも使われた。 訓練に車いすで参加した無職宮世古伸三さん(71)は、周りの協力を得ながらタワーを上り「いつ地震が来ても逃げられるよう、準備を重ねて命を守りたい」と話した。