その眠気「いびき」のせいかも?まずは寝ている間に録音すべし!「8つの原因」と対処法を“眠りのプロ”が解説
睡眠時間は取れているはずなのに、日中は強い眠気に襲われる、疲労感がある…。そんな悩みを抱えている人も多いと思うが、もしかしたら「いびき」が大きく関係しているかもしれない。 実は眠りの視点でも良くない状態という。 【画像】原因は「上気道」の圧迫だった!いびきが出るメカニズムを見る そもそも「いびき」とはなんだろうか? 上級睡眠健康指導士の加賀照虎さんに聞くと、その正体は吸い込んだ空気が“喉を通ることで鳴る”振動音。鼻から喉までの「上気道」が圧迫され、狭くなることで起きる。 「いびきが出る=呼吸しづらい状態になっているということです。睡眠の質は低くなりますし、体のコンディションも悪くなります」(以下、加賀さん) いびきはひどくなると日中の強い眠気や集中力の低下、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が繰り返される「睡眠時無呼吸症候群」 を引き起こすこともあるという。 呼吸が止まると血液中の酸素濃度が下がり、これを補うために心臓の働きが強まって高血圧になりやすいほか、動脈硬化や脳梗塞など、さまざまな生活習慣病のリスクが高まるとされる。自分自身だけではなく、家族のいびきがうるさくて悩んでいる人も少なくないだろうが、そんな恐るべき、いびきの対処法を聞いた。
録音して「自分のいびき」を聞こう
加賀さんによると“いびき対策”の第一歩は「自分のいびき」を聞いてみること。音の状態や発生する頻度が分かると、客観的な視点で対応を考えやすくなるという。 スマホアプリでの録音が手軽で、お勧めは『Pokémon Sleep』。いびきや寝言を音声データとして録音でき、睡眠の状態をゲーム感覚で記録できるので続けやすいとのことだ。 自分は大丈夫と思っている人も、起きた時に疲れや喉の乾燥を感じるなら要注意。いびきをかいている可能性があるので、録音してみよう。 「通常のいびきは『グォォ』という感じですが、睡眠時無呼吸症候群では『グォォ……(数秒停止)…ッゴァァ!!!』といびきが停止するタイミングがあります。こうしたいびき音が聞こえたら、音声データを持って睡眠外来がある医療機関などを受診することも考えましょう」 と加賀さんは指摘する。