牛乳など乳製品をやめると「頭痛が改善」する? 栄養士がメリットとデメリットを解説
牛乳など乳製品にはカルシウムを含む様々な栄養素があり、骨の健康をサポートするなどの効果があるが、同時に脂肪が多いことやアレルギーを引き起こすなどのデメリットもあり、健康に対する良し悪しについては多くの議論がある。 【写真】長生きに欠かせない食材BEST22を一気見! 牛乳などの乳製品にアレルギーがあるといった明確な理由がない限り、ひとつの食品群を完全に排除してしまうことを勧める栄養士は少ない。体がきちんと機能するよう、それぞれの食品群が異なる必須ビタミンやエネルギーを供給するからだ。 もしも乳製品の摂取をやめる場合、体にどんな変化が現れるのか知っておくべきだ。ヘルスアプリ「Lifesum」の栄養士フリーダ・ハージュ=ウエストマンが、それはどんな症状でなぜ起こるのか、メリットとデメリットを教えてくれた。
●頭痛が減る
チーズに含まれることが多い天然物質チラミンにより、偏頭痛や頭痛を起こす人がいる。「もし常にこうした症状に悩まされているなら、チーズなど乳製品をやめると効果があるかもしれません」とフリーダ。 しかし、いいことばかりではない。「乳製品には大事なビタミンB2が含まれており、これが欠乏すると副作用として偏頭痛につながることがあるのです」とも指摘。もし、乳製品断ちをするなら、ビタミンB2を多く含むマッシュルームやアーモンド、ほうれん草を食べることを忘れずに。
●消化器官の機能が衰える
乳製品を完全に断つと、消化機能が改善する人がいる一方で、絶対に消化器官が今より健康になると保証するものではない。フリーダはその理由をこう説明する。 「消化管には、善悪合わせてさまざまなタイプのバクテリアが存在しています。ギリシャヨーグルトやケフィールといった乳製品には、消化器官の健康増進に役立つ善玉バクテリアやプロバイオティクスがたくさん含まれています。乳製品を完全にやめるなら、乳成分は含まずとも活性成分は含むものに変えたり、プロバイオティックの錠剤を摂るなどして、消化器官を安定させること大事です」