“幸福”もたらす珠玉のチョコ6選《1》日本初上陸ヴィーガンやスパイス風味 サステナブルな逸品揃い
師走に入り、来年の話題を目や耳にする機会も増えた。新年を迎えると一気に盛り上がりを見せるのが、2月14日のバレンタインデーに向けたチョコ選びだ。毎年人気を博すフェリシモの『幸福(しあわせ)のチョコレート』はすでにサイトを公開。予約販売もスタートしている。 【写真4枚】2025『幸福のチョコレート』から注目3品 アートなパッケージも それらの珠⽟のチョコレートの中から特に注目の6つを紹介する2回シリーズ。今回は第1回、6つのうち3つを取り上げる。 世界のローカル・プレミアムチョコレートの専⾨カタログ・ウェブサイトとして、神戸のフェリシモが⼿がける同企画。毎年バレンタインデーとホワイトデーに向けてサイトとカタログを展開しており、今シーズンは世界31の国と地域から、日本初上陸19ブランドを含む全87ブランド、総数157点が日本に上陸する。 ところがいま、気鋭のショコラティエによる新作が続々と登場する一方で、チョコ界は世界規模で危機に瀕している。主要なカカオ生産地であるアフリカのガーナやコートジボワールでの異常気象などの理由により、カカオの不作・高騰が続く「カカオショック」だ。 この問題は、私たちにとっても他人事ではない。「老若男女が笑顔になれる食べ物界のスーパースター『チョコ』の未来を守り、一緒に考えていくきっかけに」……そんな想いから、今回はサステナブルなチョコにも注目したい。 ☆☆☆☆☆ (1)【初上陸】ガーナ「BIOKO(ビオコ)」から ~コーヒーの余韻~ 「ビオコ」は、カカオ大国ガーナの首都アクラにあるビーントゥーバーチョコレートショップ。コロンと丸くて可愛い見た目だが、一口で頬張ればカリッとした食感とともに、ほろ苦い大人な風味が口いっぱいに広がり、コーヒーの香りが余韻を残す。ガーナ産のカカオとコーヒーを使って作られた、素材のもつピュアな風味をダイレクトに感じられる一品である。 (2)【初上陸】スロバキア「LYRA(ライラ)」から ~ヴィーガンチョコ~ 濃厚なヘーゼルナッツのガナッシュがぎっしり詰まった、1粒の満足度が高い逸品。実はこちら、動物由来の食品を一切含まないヴィーガンチョコだ。コロンビアのカカオ農家と提携し、カカオの木からチョコレートになるまでを一貫製造。エシカルや環境にも配慮し、サステナブルなチョコ作りを推進している。世界でも生産量5%という希少な「フィノデアロマカカオ」を使用したチョコは、濃厚なのに重くなく後味はどこかさっぱり、不思議な感覚になる。スロバキア注目のショコラティエによる一粒は、試す価値あり。 (3)【初上陸】ドバイ「Mirzum(ミルザム)」から ~ほんのりスパイス~ 美術館を思わせる美しいパッケージがまず目に飛び込んでくるミルザムのチョコレート。「モダンアラビック」をコンセプトに、スパイスチョコを得意としている。この「ラガグ」は薄いタブレット型のチョコレートで一見シンプルだが、口に入れるとザクっとした心地よい食感と香ばしい風味が広がり、ほんのりスパイスの香りも。ダークすぎず甘すぎない絶妙なバランスで、アラビックな世界を堪能できる一品だ。 (取材・文=津田明日香) 《2》につづく
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