反応がない発言が一番ダメ? アンチを恐れるな!【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第18回
■「言いにくいこと」ほどキッパリと言い切れ! 里崎 ない。これまでの経験上、必ず"隠れ賛"は絶対にいるから。だから、最初の話に戻るけど、「自分が楽しいこと」とか、「自分が思っていること」を素直に表現しても決して自己満足にならないし、むしろ味方を増やすことにもなると思っているけどね。 五十嵐 サトさんの話を聞いていて思ったけど、僕の場合はそこまで自分の発言に対する反応や答えを求めていないんだと思いますね。そう考えると、僕の発言はそもそも「否」が少ないのかもしれない。ということは、あんまり多くの人の心に刺さらない、無難な発言が多いということなのかな(苦笑)。 里崎 僕だって、「インフルエンサーになりたい」なんて思っていないし、「自分の発言で世の中に影響を与えたい」という思いを持っているわけではないけど、やっぱり評論家として発言したり、テレビに出たりしている以上は、「無反応」というのがいちばんダメだとは考えているけどね。 五十嵐 その点は僕も同意します。やっぱり、見ている方からノーリアクションでは僕が存在する意味はないですから。よっぽど間違っていたり、世間の常識からずれていたりしたら大問題になるけど、きちんとした理由があって自分の意見を正直に表現することをためらってはいけないし、臆病になってもいけない。サトさんの話を聞いていて、そんなことを思いましたね。 里崎 実際に「0対100」で「否」しかないという状況はないから。僕の場合は「全試合チェックしている」という土壌があるから、たとえ世論とは違っていても、自分が感じたことを正直に発言すれば、必ず「隠れ《賛》」は登場するから。最近でも、「ライオンズファンのみなさんお疲れさまです。これからの試合はすべて消化ゲームだけど、来年を見据えていきましょう」って発言したけど、特に反発もなかったし、むしろライオンズファンの人から「よく言った、里崎!」と言われたよね。 五十嵐 サトさんのいいところは、単に強い言葉を言いっ放しにするんじゃなくて、きちんと来年に向けての打開策や希望の光を提示するところですよね。そうすれば、「すでに消化ゲームです」と言われても腹が立たないし、むしろ「ならば、来年に期待しよう」という思いにもなってくるし。 里崎 むしろ、世間の人が言いにくいことをキッパリと言い切る。その姿勢があれば、自己満足に陥ることもないし、人とは違った意見で飽きられることもないし、"隠れ賛"という味方もついてくる。僕はそんなスタンスで、ここまでやってきましたね。 ――前回まで「夢」について伺ってきましたが、今回は期せずして「ネガティブな意見を恐れる必要はない」という話題となりました。改めて、次回もよろしくお願いします。 里崎・五十嵐 了解です。次回もよろしくお願いします!(連載第19回に続く) 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫