1年生主体の志學館大が初優勝! 1区から先頭譲らぬ継走で快挙 出雲駅伝出場も決める/島原学生駅伝
12月7日、第42回九州学生駅伝が長崎県島原市の市営競技場を出発して、島原文化会館にフィニッシュする7区間57.75kmのコースで行われ、志學館大が3時間3分31秒で大会初優勝を果たした。 九州学生駅伝の成績をチェック! 5年ぶり16回目の出場の志學館大はメンバー7人のうち5人が1年生というオーダーだったが、1区から他の有力校を圧倒する走りを披露。1区(7.74km)で日野拓夢(1年)が5.5km付近で仕掛けると、これについていけるチームはおらず、24分24秒で区間賞を獲得した。13秒のリードをもらってスタートした2区(8.39km)の齊藤莉樹(1年)も区間記録に迫る力走で2位との差を広げる。 3区(8.27km)の小田夕琥(1年)、最長区間の4区(9.38km)の中村晃斗(2年)も区間1位となり、5区終了時点では2位との差は3分10秒に。6区、7区では第一工科大、鹿児島大、長崎国際大などが猛追したものの、大量リードを守り切り初めて九州学生王座に輝いた。 志學館大は1979年に鹿児島女大として創立。1999年の共学化に伴い現校名に改称された。陸上部は2005年に九州学生駅伝に初出場。09年以降は入賞の常連となり、2017年には3位に入っているが、コロナ禍以降は大会から遠ざかっていた。 それでも、昨春にインターハイ出場経験のある中村が入学。チームが再び活気づくと、今年の春には鹿児島県内の高校を卒業した5000m14分台の選手たちが複数入学するなど、強化を始めていた。6月の全日本大学駅伝九州地区選考会では総合5位だったものの、中村が個人トップでフィニッシュ。11月の全日本大学駅伝に日本学連選抜のメンバーとして、チーム史上初めて全国レベルの学生駅伝に出場を果たしていた。 今回の結果により、志學館大は来年10月に行われる出雲駅伝の出場権を獲得。九州学生長距離界に新たな旋風が巻き起こった。 2位以下は混戦となり、4区のチェボティビン・サイラス・キプラガット(2年)、7区の清水喜一郎(2年)の区間賞で後半順位を上げた第一工科大が3時間4分43秒の2位。9秒差で鹿児島大が続き、長崎国際大が3時間5分03秒で4位となり、前回優勝の鹿屋体大は5位だった。
月陸編集部