「宇都宮ベンチャーズ」が起業家交流イベント 宇都宮発の社会起業家に期待
起業家交流イベント「Open Session Friday(オープン・セッション・フライデー)」が11月22日、宇都宮市起業家支援施設「宇都宮ベンチャーズ」(宇都宮市中央3)で開かれた。(宇都宮経済新聞) 【写真】登壇した高橋さん(左)と佐々木さん 今回は宇都宮市起業家支援施設「宇都宮ベンチャーズ」と中小企業基盤整備機構が共催し、「社会起業家×インキュベーション」をテーマに開き、仙台市での支援事例紹介や石巻市の社会起業家の歩みを紹介した。最後に宇都宮市の起業家も加わってトークセッションを実施。起業準備中の人や起業家、支援機関、行政関係者、学生など、40人が参加した。 イベントでは、支援側として、インキュベーション施設「INTILAQ東北」の佐々木大センター長が登壇し、仙台市における支援事例を紹介した。佐々木さんは「2011年の東日本大震災以降、社会課題にビジネスで立ち向かう起業家が増えている」と話した。 社会起業家側としては、石巻市から「イシノマキ・ファーム」の高橋由佳さんが登壇。農業担い手育成事業など、自社の取り組みを紹介。ホップを10株預かったことが始まりだったというクラフトビール製造販売事業の道のりについても触れた。高橋さんは「いろいろなことに取り組んでいるように見えるかもしれないが、『就労支援』と『多様性を認め合う社会をつくりたい』の2軸だけで動いている」と話す。 起業に関心を持ち参加したという大学生の五十木快風さんは「『差別化』という言葉が印象に残った。地域に根ざしたビジネスにおいて、何が重要になるのか考えながら話を聞いた。宇都宮の強みをどう生かして差別化を図るべきか考えるきっかけになった」と話していた。 支援機関の目線で参加したというNPO法人とちぎユースサポーターズネットワークの岩井俊宗代表は「支援側がどこを見て挑戦者を支援しているのかに注目して話を聞いた。佐々木さんの広い視野と的確な視点に感銘を受けた」と振り返る。
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