口調も表情も別人のような彼女を見て「ドッペルゲンガーだって思ってます!!」【作者インタビュー】
あなたの周りでドッペルゲンガーに会った人はいるだろうか? ドッペルゲンガーは自分とそっくりな姿をした“分身”で、古くから死の前兆として恐れられてきた。SNSで話題になった『友達のドッペルゲンガー』は、イラストレーターのちょん。さんが、友人の身に降りかかった恐怖体験をもとに描いたホラー漫画だ。 他校の友人・ゆうは、夏休みに彼氏と海へ。その帰り道に、事件か事故の現場を目撃するが、特に気にとめることはなかった。夏休みが終わり、友人と久しぶりに再会したゆう。すると霊感の強い友人・あおから、女の子が憑いていると指摘される。その後、自分にそっくりな人物の目撃情報が多発する。第21話と第22話では、彼氏に別れを切り出し、友人からの連絡も無視するゆうを心配して彼女の自宅を訪問。ゆうの母親に、最近の彼女の様子について尋ねていると、本人が帰宅して……というストーリー。これまで、さまざまな不思議な出来事を実際に経験したというちょん。さんに話を聞いた。 【漫画】『友達のドッペルゲンガー』を読む
口調も表情もまるで別人に
――作中では、友達の口調が変わるシーンがありました。実際に、そういった変化はあったのでしょうか? はい!「本当にゆうですか?」と思ってしまうぐらい口調が変わったし、表情もいつもと違っていたので、目の前にいるのは別人なのだと思い、めちゃくちゃ恐怖を感じました。 ――普段とそのときと、友達はどのように違っていたのでしょうか? ゆうは、どちらかというと活発で、いい意味でがさつな子です。でも取り憑かれた後は「THE優等生」という感じの、冷静で淡々とした喋り方に変わってしまったので、とてもびっくりしました。 ――ここまでは優しいタッチで描かれていましたが、ドッペルゲンガーに取り憑かれた友達の表情が恐ろしかったです。表現するうえで意識した点を教えてください。 ドッペルゲンガーに取り憑かれたゆうの表情は、何度も何度も表現の仕方を試行錯誤して、自分自身でも恐怖を感じるようにがんばって描きました。特に目の影を足すと不気味な雰囲気が増したので、恐怖を感じてもらいたいシーンでは意識して描いていました!
ちょん。 小学1年生の子どもを育てる漫画家・イラストレーター。実際に体験した不思議なエピソードや子どもとの日常を描いている。