債券は下落か、利下げ観測後退で米長期金利上昇-10年国債入札も重し
(ブルームバーグ): 2日の債券相場は下落が予想されている。米国で好調な製造業統計を受けて早期の利下げに懐疑的な見方が広がり、長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。10年国債の入札に対する警戒感も相場の重しとなりそうだ。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは米金利の大幅上昇で軟調なスタートを見込む。10年債入札については「投資家は今の金利水準で十分に購入できるとは思っていない」と推察する一方で、「買い戻し主導で無難に消化される可能性もある」と指摘。入札低調で相場が下落すれば「3日の国債買い入れオペの据え置き観測がサポートになりそうだ」と述べた。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.74~0.77%(1日は0.74%で終了)、先物中心限月6月物は145円10銭~145円50銭(同145円55銭)。
先物夜間取引で6月物は1日の日中取引終値比24銭安の145円31銭で終えた。
10年債入札
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Hidenori Yamanaka