2022年に前十字靭帯負傷の世界400位クルニッチがペグラを倒す番狂わせで準々決勝へ「今日は完全に全力を出しきった」 [WTAスヘルトーヘンボス/テニス]
2022年に前十字靭帯負傷の世界400位クルニッチがペグラを倒す番狂わせで準々決勝へ「今日は完全に全力を出しきった」 [WTAスヘルトーヘンボス/テニス]
WTAツアー公式戦「リベマ・オープン」(WTA250/オランダ・北ブラバント州スヘルトーヘンボス/6月12~18日/賞金総額23万2244ユーロ/グラスコート)の女子シングルス2回戦で、世界ランク400位のアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)が第1シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)を7-6(3) 6-7(3) 6-4で倒す番狂わせを演じた。 ~リベマ・オープン2回戦でキャリア5度目の対トップ10勝利を挙げた2018年大会チャンピオンのクルニッチ選手~ 最初の2セットをタイブレークの末に分け合ったあと、2018年大会チャンピオンのクルニッチが第3セット第3ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって2時間44分でキャリア5度目の対トップ10勝利をもぎ取った。 2022年9月に前十字靭帯を負傷して戦線離脱を余儀なくされたクルニッチは昨年のウインブルドンで復帰したが、ダブルスではトップ100に返り咲いたもののシングルスでは思うような結果が残せず今大会にはスペシャル・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場した。 一方のペグラは肋骨のケガでヨーロッパのクレーコートシーズンを欠場し、今大会が復帰戦だった。 「グラスコートでジェス(ペグラ)を倒すには間違いなくかなりの努力が必要だわ。今日は完全に全力を出しきったと思う。絶対的に100%の力でプレーしていた」とクルニッチは試合後にコメントした。 「プレーの変化と動きのよさがカギだったと思う。ジェスが力強いショットを安定して打ってくることはわかっていたから、最高レベルの動きをする必要があった。私は何度も何度も彼女の1本余計にプレーさせようと心掛けた」 「手術を受けたあとにこのレベルでプレーしたことがなかったら第3セットでレベルを維持できるか不安だったけど、どうやらできたみたいね」 クルニッチは次のラウンドで、前年に準優勝を飾った第5シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア)を6-3 3-6 7-5で破って勝ち上がった予選勝者のダルマ・ガルフィ(ハンガリー)と対戦する。 そのほかの試合では第2シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したセリーヌ・ネフ(スイス)を7-5 6-2で下し、大会3連覇を目指す第3シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)がエミナ・ベクタス(アメリカ)を7-5 6-4で振りきり、予選勝者のロビン・モンゴメリー(アメリカ)はユレ・ニーマイヤー(ドイツ)を6-3 6-3で退け、ベスト8が出揃った。 準々決勝ではサムソノワがグリート・ミネン(ベルギー)と、アレクサンドロワはモンゴメリーと顔を合わせる。
テニスマガジン編集部