【男の初夢!】ハンドメイドダイヤル上に伝統の技が美しく共鳴するルイ・ヴィトンの逸品!
ケースバックに取付けられた控えめなローズゴールドのプレートにシリアルナンバーが刻印
ルイ・ヴィトンの伝説のトランクにオマージュを捧げるウォッチコレクション「エスカル」から、新作モデル「エスカル オトマティック プラチナ ブルーエナメル」が50点限定で発売。 【画像】ルイ・ヴィトン ウォッチコレクション「エスカル」の新作限定モデルを見る この限定モデルのダイヤルには、ギョーシェ装飾と、シャンルベとフランケの2種類の技法によるグラン・フーエナメルが施され、各モデルのダイヤルを製作するために、それぞれ異なる職人技の匠である4人のアルチザンがその技術を集結しています。 2024年のウォッチニュースの締めくくりにふさわしい、職人技による繊細な手作業の結晶です。
ダイヤルの複雑さから、プラチナで仕上げた新作「エスカル」
ルイ・ヴィトン「エスカル オトマティック プラチナ ブルーエナメル」のダイヤルの製作は、純金製のディスクからはじまります。まず、エッジに沿って彫り込みながらごくわずかに盛り上がった縁を作り、これがエナメルを中央に閉じ込めるバリアとして機能。 次に、この凹んだセンター部分を手動のローズエンジンでエングレービングし、魅惑的な放射状のギョーシェ彫りを施します。これは18世紀から基本的に変わっていない装飾技法です。 盛り上がったエッジとギョーシェの境目は、回転するエンジンが盛り上がった縁のすぐ近くまで達するようにする必要があるため、特に難しい作業で、経験豊かなギョーシェ職人でなければ完璧にこなすことはできない至難の業。 次にエナメル職人は、色ガラスを細かく粉砕したエナメル顔料を水や油と巧みに混ぜ合わせます。 ダイヤルを特徴づける光沢のある透明感と、豊かで鮮やかな色合いを実現するためには、完璧な割合での顔料の組み合わせを要するため、この調合は非常に繊細な作業となります。 その後、この混合物をダイヤルセンターのギョーシェ彫りの窪み部分に丁寧に塗り、凹んだ溝を埋めていきますが、これがシャンルベと呼ばれる技法で、エナメル加工が施されているのは文字盤の表側の装飾だけでなく裏側も同様で、ウォッチメーカー以外には見えません。 800℃以上のオーブンで焼成し、エナメルを溶かして純金製のダイヤルの土台と融合。この塗装と焼成の工程は、望ましいダイヤルの色合いと仕上げになるまで繰り返されます。 その結果、半透明のエナメルから美しいギョーシェ彫りが透けて見えるダイヤルが完成。しばしばフランケエナメルとして知られるこの手法は、19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパで特に流行したものです。 完璧な鏡面に仕上げるためにダイヤモンドのペーストを優しく重ねると、エナメルダイヤルはほぼ完成します。