政党支持層の票はどこに流れるのか 混迷の福岡9区 現職参院議員の出馬断念で
「任期中の議員の『くら替え』は党から要請があることがルール」としている自民党。 「ルールを守る」ことを掲げる石破政権で公認は得られませんでした。 自民党福岡9区 松尾統章 支部長代行 「自民党にとってもよくないと思います。当然投票に行かない人も増えてくると思いますし」 ■「みんな振り回された」ぼやく県連関係者 そもそも大家氏が2022年に参院選に出馬した時点で福岡9区は空白区でした。 くら替えで出馬すれば18億円かけて参議院の補欠選挙が行われることになる中、自民党の調査で大家氏への支持は伸びていなかったということです。 自民党福岡県連の関係者は「みんな大家氏に振り回された。そもそも参院選に出なければ良かっただけだ」とくら替えからの出馬を目指した大家氏の姿勢を疑問視していました。 ■県連から除名処分の新人は無所属で出馬 大家氏の出馬断念で自民党支持層の票の行方に注目が集まる中、事務所開きを行った無所属で新人の三原朝利氏(46)。 今年1月に自民党福岡県連から除名処分を受けていて、自民党議員の姿はありませんでしたが、「保守本流」を掲げ、保守票の掘り起こしを狙います。 無・新 三原朝利氏(46) 「私はこの中で誰よりも保守である、そして保守本流であるという思いは引き続き訴えていきたいというふうに思っています」 ■「無所属での出馬は最後」と明言する前職 一方、幅広い層の支持を狙うのは無所属で前職の緒方林太郎氏(51)です。 支持者の前で「無所属での出馬は最後」と明言していて、今後の動向が注目されています。 無・前 緒方林太郎氏(51) 「色分けをした接し方を普段からほとんどしていない。お一人お一人と直接向き合って自分自身の思いを訴えていくということに尽きる」 ■4人が立候補を表明 無所属の前職・緒方林太郎氏、無所属の新人・三原朝利氏、共産党の新人・山田博敏氏、参政党の新人・山本直緒美氏の4人が立候補を表明している福岡9区。 自民党が不戦敗となる一方、立憲民主党も日本維新の会も候補者を擁立していません。 全国的に異例の構図となる中、政党支持層の票がどこに流れるのか。注目が集まっています。
RKB毎日放送
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