「日経平均4万円」の導火線に火が着くのはいつ? 「日本株ブーム」到来の最後のトリガーの見極め方
■大衆心理はどちらに向かっている? そして現在、世の中の雰囲気は小泉バブルと同じようなことが起こりつつあるように感じています。ここ数年で、株式投資のハードルはぐっと下がり、なおかつ個人投資家に有利な状況が生まれました。 ・スマートフォンで取引ができるようになった ・コスト(手数料)が低下した ・SNSなどで情報を得やすくなった この3つに加えて、 ・新NISAという画期的な制度のスタート ・日経平均株価が史上最高値を更新 ・デフレからインフレによる投資への流れ この3つがダメ押しのトリガーとなり、「バブル前夜か?」と思える様相を呈しています。実際、新NISAがスタートした2024年1月の口座数は、ネット証券主要5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)合計で約90万件(3・3%)増加、2819万口座を超えました。 証券会社のホームページには、年明けからずっと「現在、カスタマーサービスセンターへの電話がつながりにくい状況となっております」というアラートが出続けています。こんなことは、今までありませんでした。証券会社が対応できないくらい、個人投資家の参入が増えているということだと思います。 では、今どんな日本株に注目が集まっているのでしょうか。 以下は、2024年1月の1か月間に、ネット証券主要5社の新NISA成長投資枠で、買い付け金額が多かった日本の個別株をまとめたものです。人気を集めているのは、おもに大型高配当株と呼ばれる銘柄です。 一番人気は配当利回りが5%を超えているJT。2位以下も、メガバンク、大手通信、総合商社など、大型高配当株が並んでいます。 私はよく、「大きく勝つには大衆心理の逆で勝負をしよう」とお伝えしています。人と同じことをしていては勝つことはできない、という意味です。よって、私が注目している銘柄は別のところにあります。