金融市場で注目される「2025年1-3月期」の重要イベント【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
日米とも、緩やかな金融政策変更で株価への影響は軽微、企業自身や市場の業績予想に注目
金融政策について、弊社は日銀が春季労使交渉(春闘)のモメンタム(勢い)や、トランプ氏の就任直後に実施する政策を確認した上で、1月に追加利上げを決定し、米連邦準備制度理事会(FRB)は不確実性に備えた慎重な政策運営を継続し、3月に追加利下げを決定すると予想しています。いずれも緩やかなペースでの政策変更のため、日米株式市場への影響は限定的となる一方、ドル円相場は思惑で上下しやすい展開が続くと思われます。 日本株は1月下旬からの決算発表で、企業による今年度の業績予想の上方修正が顕著にみられるか否か、3月中旬の春闘の集中回答日で、賃上げのモメンタムが維持されるか否かが、当面のカギになると考えます。米国株は市場が予想する2025年の主要企業の1株あたり利益(EPS)が、引き続き良好な数字となるか否かが注目されます。2025年の金融市場は、これらの重要イベントを無難に通過できるかが、まずは最初の焦点になるとみています。 (2025年1月7日) ※当レポートの閲覧にあたっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『金融市場で注目される「2025年1-3月期」の重要イベント【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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