【実録】「日本年金機構」をかたる詐欺師から電話が! うっかり信じそうになった理由とは?「あれ?」と思ったときに取るべき行動も解説
突然、「日本年金機構です」と電話がかかってきたら、とっさに「詐欺かもしれない」と思えるでしょうか。本記事では、2024年3月13日に実際に筆者にかかってきた詐欺電話の内容と、取るべき対応について解説します。 ▼町内会費の支払いを拒否したら「今後ゴミを捨てるな」と言われた! 本当に従う必要はあるの?
突然の電話の内容とは……
先日、筆者のもとに突然見知らぬ電話番号から着信がありました。仕事で知らない番号からの着信もあるため、出てみることに。すると、相手はハキハキした口調の女性でした。こちらが名乗る前に「○○さんの電話でお間違いないですか?」と確認もあり、言葉遣いも丁寧で、コールセンターのスタッフのような印象です。 相手は「日本年金機構です」と名乗りました。電話の内容は次のとおりです。 ・年金保険料2重払いのため還付される ・昨年11月頃に青色の封筒で案内していたが、手続き期限の2月末が過ぎたため電話した ・期限が過ぎた場合は、オンラインで手続き可能 ・マイナポータルと紐づいた手続き用のURLを送るので、日本年金機構のLINEに登録してほしい 迷いなく話しており、本当に日本年金機構の人かも? と信じそうになってしまいました。また「青色の封筒を11月に送っている」という点も、電話があった2024年3月13日から考えると4ヶ月ほど前のことなので、「そうだったかな? もしかしたら見たかも?」と、ほとんどの人があいまいな記憶になる頃合いだと感じました。
詐欺電話かもしれない? チェックポイントを解説
今回初めて詐欺の電話がかかってきましたが、「自分に限って……」との思いから、うっかり信じそうになりました。そこで、私が感じた「詐欺かも?」と疑うべきポイントを解説します。 ・18から始まる日本以外の国で使われている電話番号だった ・相手は名前を名乗っていない ・年金や税金の還付金などは電話やメールでの案内はしない ・公的機関が、電話を使って「今すぐその場で」とLINEに誘導することは絶対にない 電話の相手は「日本年金機構です」とは名乗りましたが、自分の名前は名乗りませんでした。最近では特に大手企業や公的機関に電話した場合、「○○です」と最初に名乗るのはもちろん、「本日は○○が承りました」と締めくくるケースがほとんどです。 また、ATMなどにも再三チラシなどで周知されていますが、公的機関が電話で「還付金」を案内したり、手続きのために突然訪問したりすることは絶対にありません。それでも「LINE」や「マイナポータル」などもっともらしいことを言われると、「最近はそうなったのかな?」と思うかもしれませんが、例外はないことを肝に命じましょう。 本当に手続きが必要なら、「今すぐこの場で」LINE登録などしなくても手続きできるので、絶対にその場では登録しないようにしましょう。