【実録】「日本年金機構」をかたる詐欺師から電話が! うっかり信じそうになった理由とは?「あれ?」と思ったときに取るべき行動も解説
本当かな? と思ったら取るべき行動
次に、かかってきた電話は本当かな? と感じたときに取るべき行動を紹介します。 ■日本年金機構に連絡 まずは「2重払いの事実」があるのか確認するため、日本年金機構に電話しました。相談先は次のとおりです(2024年4月現在)。 「ねんきんダイヤル」0570-05-1165 問い合わせの際に自身の基礎年金番号が必要となるため、事前に確認しましょう。問い合わせの結果、2重払いの事実はなく、「絶対に対応せずに最寄りの警察署に相談してください」とのことでした。また、日本年金機構で電話対応してくれた職員の人は、きちんと「○○が承りました」と名乗っていました。 ■最寄りの警察署に連絡 日本年金機構との電話が終わったあと、すぐに最寄りの警察署に電話しました。詐欺被害などの担当職員に電話を代わってくださり、かかってきた電話番号やどのような人からの電話だったかを話しました。 これはよくある詐欺の手口だと教えてくれました。還付金を謳って口座情報を取得し、「オレオレ詐欺」などで高齢者から騙しとったお金の送金先に利用するそうです。うっかり口座情報を伝えてしまうと、逆に詐欺に加担してしまう恐ろしい手口です。 また、電話番号が知られてしまっているため、「SMSなどでさまざまなメッセージが届くかもしれませんが、絶対に対応しないこと」と何度も念押しされました。
まとめ
人ごとのように感じていた詐欺電話が、いざ自分にかかってくると「そんなこともあるのかも?」と信じそうになってしまうことを、身をもって体感しました。しかし、公的機関などが電話や訪問で、突然「還付金」「徴収」「手続き」などを迫ってくることは絶対にありません。例外はないことを肝に命じておきましょう。 また、万一怪しいと感じる電話がかかってきたときは、名乗った場所に電話で確認してみると良いでしょう。今回は日本年金機構でしたが、「税務署」「警察署」「銀行」などさまざまなケースが考えられます。かかってきた電話に折り返すのではなく、各公式HPなどから正式な問い合わせ窓口を調べて連絡しましょう。 出典 日本年金機構 ねんきんダイヤル(年金相談に関する一般的なお問い合わせ) 執筆者:古澤綾 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部