「サルーン並みのしなやかさをモノにしたSUV!」これがアウディQ8スポーツバック 55eトロン・クワトロに乗った島崎七生人の本音!
車重をモノともしない動力性能が実感できる!
今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! アウディの近未来をリードする旗艦BEV、Q8スポーツバック 55eトロン・クワトロSラインに乗った島崎七生人さん、佐藤久美さんのホンネやいかに? 【写真12枚】素晴らしい乗り心地とグッドハンドリングのアウディQ8スポーツバック 55eトロン・クワトロの詳細画像はこちら ◆「重厚かつスムーズ」島崎七生人 指で触ると表面がツルンとフラットになった2次元のフォーシルバーリングスが新しい。 試乗車はクーペフォルムのスポーツバック(S line)で、たまたまダーク色のボディカラーを纏い、艶やかさよりもシックな雰囲気を醸し出していたが、SUV/クロスオーバーのQ8かつ電動車のe-tronのフラッグシップに位置づけられるモデル。 もちろん駆動方式はquattro(4WD)だが、前後に計3基(リア2基)のモーターを備える点が特徴。WLTCの1充電走行距離は501kmとなっている。 車検証上2610kg(前:1340kg/後1270kg)となかなかの重量級だが、トータルで300kW/664Nmあり、アクセルを踏み込めば、車重をモノともしない動力性能が実感できる。 そればかりか車重を味方につけ、走行モードにかかわらずスムーズで重厚な乗り味は(試乗車のタイヤは265/45R21)サルーン並みのしなやかさをモノにした……とも感じる。 今回の試乗ではオーディオの類いはオフの状態で走ったが、モーターをはじめ電装系のメカ音をあえて伝えてくるように感じたのも、技術を売りにするアウディらしい? ◆「ホッコリとして元気が出る」佐藤久実 クーペライクなルーフラインを持つ“スポーツバック”は、アウディ最上級のQ8のボディサイズでもイカつさよりスタイリッシュさが際立つ。 運転席に乗り込みスターター・ボタンをオンにすると、まもなくステアリング・ヒーターが温まり、冷えた手を温めてくれる。1月下旬の寒い中、こんなおもてなしを受けるとホッコリとして元気が出る。 いざ、走り出すと、電気のパワフルな加速と滑らかさ、そして静粛性が印象的。ラグジュアリーなクルマはいろんな点でEVとの相性が良い。EVのネックである航続距離も500km以上あるから安心だし。 さて、このクルマの助手席に同乗頂いたEPC会員の方は、イタ・フラ車3台持ちの濃ゆ~い「ラテン系」好きな方。この日は憧れのイタリアン・スポーツカーの助手席に乗れることを楽しみにきたとのこと。ジャーナリストはいろんな新車に乗れて羨ましいと言われ、「美味しいものを知ってしまう辛さ」もあるものの、日々、好きなクルマに囲まれ元気をもらえるのは恵まれていると、改めて実感したのだった。 写真=小林俊樹(メイン)/茂呂幸正(サブ) (ENGINE2024年4月号)
ENGINE編集部
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