岐阜・大野町に複合施設建設へ IC周辺 町や西濃建設など協定
岐阜県大野町と、総合建設会社「西濃建設」(揖斐川町)、同社のグループ会社「東洋スタビ」(大野町)の3者が11日、東海環状自動車道の大野神戸インターチェンジ(IC)周辺まちづくり整備事業に係る基本協定を結んだ。西濃建設グループが宿泊、商業施設を併設した複合施設の建設に乗り出す。
複合施設は敷地面積1・5ヘクタール。宿泊施設は約2000平方メートル、商業施設はレストラン、物販店などが入る約2500平方メートルの規模を想定し、周囲の環境に配慮して低層階とする。来夏に用地の造成を始め、2027年夏頃の開業を目指す。総事業費は約30億円。 同IC周辺では西濃厚生病院が開院し、イビデンの半導体基板製造工場が建設中で、関連の宿泊需要が見込めるほか、西濃地域の観光客も取り込む。施設予定地の南側に道の駅「パレットピアおおの」、「子育てはうす ぱすてる」があり、連携してにぎわいを創出する計画という。
町役場で調印式があり、宇佐美晃三町長は「雇用拡大や移住定住にもつながってほしい」と期待した。両社の宗宮郷社長は「地域の皆さんや施設の利用者の両方から良い施設だと言われるようにしたい」と述べた。