北松農高の米が全国上位に! コンテスト初出品、2点が金賞 「香り良くおいしい」平戸市長も称賛
長崎県平戸市田平町の県立北松農業高(甲斐毅彦校長)の生徒が作った米「にこまる」「ミルキークイーン」の2点が「第18回あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」(山形県庄内町など主催)の高校生部門で、最優秀金賞に次ぐ上位5点の優秀金賞に輝いた。初出品での快挙に生徒や関係者らは喜んでいる。 同コンテストは品種で区別したメジャー、ネクスト、プレミアムの部と、高校生の部の計4部門で募集。高校生部門には全国36校から60点が寄せられた。 同校で米作りに携わったのは食品流通科の1~3年計23人。授業の一環で学校の水田(80アール)を使い田植えや稲刈り、精米などに取り組んだ。今年は3品種計約2トンを収穫。その中から出品した2点が味や見た目などを審査する予選を通過、11月30日に庄内町であった決勝大会に進出した。予選通過の6点を審査員が食べ比べて選ぶ最優秀金賞には届かなかったが、同校だけが2点の金賞獲得という好成績を残した。 3年生の武久塁さん(17)、辻村航一さん(18)が13日、平戸市役所を訪れ黒田成彦市長に取り組みや成績を報告。炊きたての「にこまる」を試食した黒田市長は「香りが良く大変おいしい。受賞の実績を後輩につなげてほしい」と述べた。 武久さんは取材に「出来の良い米粒を選別する作業を通じ、自分に集中力があることに気付けた」。辻村さんは「夏場の除草作業はつらかったが、頑張ったかいがあった」と笑顔で話した。