崎陽軒のネット通販、配送料金を再び引き上げ。ヤマト運輸の運賃改定が影響
シューマイや弁当などを製造・販売する崎陽軒は、10月1日午前9時の受注分から配送料を値上げする。崎陽軒のネット通販では2023年9月にも配送料値上げを実施していた。 今回の値上げについても、前回同様に利用する運送会社であるヤマト運輸の運賃改定の影響によるものと説明している。崎陽軒では企業努力による配送料金の維持・継続は難しいと判断。再度の配送料の値上げを決めた。
崎陽軒の配送料は全国7区分となっており、今回の値上げ幅は金額にして50~160円(税込)、増加率にして5.3~7.1%となる。ちなみに23年9月の改訂の値上げ幅は50~200円(税込)、増加率は5.3~9.8%。
今回の改定では送料無料適用の金額は変更しない。現在は配送先1か所・1梱包につき注文金額6000円(税込)以上。沖縄県のみ配送先1か所、1梱包につき1万円(税込)以上で送料無料としている。なお、冷凍便と常温・冷蔵便を組み合わせた注文の際は、別途送料がかかる場合がある。 崎陽軒は通販・ECの配送にヤマト運輸を利用している。ヤマトでは「物流2024年問題」への対応などを踏まえ、2023年4月と10月、2024年4月に届出運賃を改定した。2024年4月には大型便とクール宅急便の付加料金の値上げを実施。個別契約を締結している法人顧客に対しては、運賃値上げの交渉を進めている。ヤマトでは2024年度(2025年3月期)における宅急便(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY)の平均単価は前期比0.6%増となる725円を見通している。