関東中心に猛暑 “異例の梅雨”に企業も翻弄【WBS】
関東では先週、平年よりも2週間ほど遅い梅雨入りとなりましたが、24日は日差しが強く、栃木県や千葉県などで36度を超え各地で猛暑日を記録しました。雨が降らないうえに暑いという異例の梅雨が、企業の戦略に混乱をもたらしています。百貨店は雨の日サービスなどの内容を変更するなどの対応をとりました。 全国的に梅雨入りしている日本列島。24日の東京駅では雨傘ではなく、日傘をさす人が多く見られました。関東甲信では朝から気温が上昇。最高気温35度以上の猛暑日になるところが相次ぎ、今年一番の暑さとなりました。 この異例の梅雨に企業も対応に乗り出しています。 イトーヨーカドー大森店では、見慣れた看板が青くなっています。店内の売り場もマネキンも青色。先週から期間限定で変更したといいます。 その目的についてイトーヨーカドー大森店の有海順副店長は「大森店だけだが、客に涼しさを感じてもらうため塔を青くしている」と話します。イトーヨーカ堂では、青を基調とした暑さ対策商品のイベントを来月9日まで開催します。
AIが熱中症リスクを判定
一方、熱中症を予防する商品への注目も高まっています。4月に番組で取り上げた化粧品メーカーのポーラが開発した熱中症の危険度を判定する装置「カオカラ」。タブレットに顔をかざすと、AIが顔の色み・汗・表情などから熱中症の危険度を判定します。 5月に発売し、建設現場での活用を想定していましたが「倉庫や物流だったり、学校やスポーツの現場など、ここ1、2週間好評で、すでに200台以上導入してもらっている」(「ポーラ化成工業研究所の笠原薫さん)といいます。 異例の梅雨に企業は対応に追われています。松屋浅草では、梅雨の時期に合わせて、雨の日に割引される「雨の日サービス」を6月から始めましたが、梅雨入りが2週間ほど遅れたことで、当初は18日まで実施予定でしたが、急遽今月末までに延長しました。 「(異例の梅雨で)対応に追われることはあったか?」(田中瞳キャスター) 「あった。売り場の展開は天候によってかなり変わるので」(松屋浅草の鈴木章浩営業部長) 松屋浅草ではこの時期の集客を高めるため、雨の日だけでなく、晴れの日にはスイーツの割引などを実施します。 「6月は非常に大事な時期だと考えている。第一にお中元がスタートする月。客の要望に応えられる(サービス)展開があれば購買にも繋がると思う」(鈴木営業部長)