<独自>日本相撲協会がアマと大会新設など協議 八角理事長「一緒に盛り上げていかないと」
日本相撲協会がアマチュアの関係団体と、中学生年代など若年層の大会新設を含めて検討に乗り出していることが12月31日、分かった。相撲協会の八角信芳理事長(元横綱北勝海)が産経新聞の取材に「大会も減る。私たちが主体となってやるとか。アマチュアの関係者とも協議している。一緒に盛り上げていかないといけない」と明らかにした。 日本中学校体育連盟(中体連)は昨年、少子化への対応や運営負担軽減などのため、相撲を含む部活動設置率の低い9競技を2027年度から全国中学校体育大会(全中)で実施しないことを決めた。中体連によると、22年度の相撲部の設置率は1%だった。 一方、大相撲では力士の減少が問題となっている。「若貴ブーム」に後押しされた1994年夏場所は943人と過去最多を記録したが、昨年の初場所では599人と45年ぶりに600人を下回った。12日に初日を迎える今年の初場所は587人となり、三段目の枚数が東西90枚から80枚に削減された。 大相撲の伝統を継承していくためにも、相撲協会として新弟子の確保は「最大の課題」(八角理事長)で、相撲の普及と競技人口拡大において他団体と協力体制を築いていく構えだ。