「新潟南魚沼の宝物」ミライス製造のしょうゆがグランプリ!もみ殻を燻製材に醸造、環境への優しさ評価
地域の商品を全国や世界に発信する「新潟南魚沼の宝物グランプリ」が、新潟県南魚沼市小栗山の「ほてる木の芽坂」で開かれ、南魚沼市君沢で農業を手がける「ミライス」のしょうゆがグランプリに選ばれた。もみ殻を燻製(くんせい)材にして醸造したことなどが評価された。ミライスのしょうゆを含む3商品は、2月に東京で開かれる全国大会に出品される。 新潟南魚沼の宝物グランプリは、地域発の商品を生み出そうと南魚沼市が主催し、2024年で4回目。全国大会を主催する「にっぽんの宝物」(東京都)が、市内で参加者対象のセミナーを月1回開き、商品の質を高めてきた。 大会は11月14日にあった。魚沼市と南魚沼市の事業者が五つの商品を出品し、約1分の動画やプレゼンテーション、試食などを通じて紹介した。商品の質だけでなく、背景にあるストーリー性、参加者の人間性なども審査の基準としている。 ミライスは、米作りの際に産業廃棄物や畑に放置されるなどしていたもみ殻を、燻製材に使いしょうゆを造った。もみ殻がしょうゆに香りを付けるだけでなく、燻製後に炭となり、畑にまくことで微生物に分解され、土壌を活性化するメリットもある。アイデアなどが高く評価され、審査員から満票を得た。 代表の小野塚大悟さん(32)は「土の中の生物にも優しい事業をしたいと考えていた。商品を発信して、全国の米農家が抱えるもみ殻処理の問題を解決する手助けになってほしい」と話した。