シリアの首都郊外で空爆、11人死亡 イスラエル軍の攻撃か
在英民間団体「シリア人権観測所」は29日、シリアの首都ダマスカス郊外で空爆があり、少なくとも11人が死亡したと明らかにした。イスラエル軍による空爆とみている。イスラエル軍はアサド政権崩壊後、過激派組織に武器が渡ることを防ぐ目的でシリアの軍事基地の空爆を続けているが、国際社会からの批判がさらに高まりそうだ。 【写真特集】アサド政権が崩壊したシリア 怒りや悲しみを抱えて シリア人権観測所によると、空爆は旧アサド政権が使っていた武器庫付近であった。現場では、遺体の収容作業が続いているという。イスラエル軍は10日、旧シリア政府軍の戦略的な軍事施設の7~8割を破壊したと主張していた。 イスラエル軍は、占領地ゴラン高原付近のシリア南部にも軍を駐留。25日には南部クネイトラで、抗議活動をする住民に発砲し、3人が負傷した。シリアの暫定政権は、イスラエル軍に対して従来の位置まで撤退するよう求めている。【エルサレム松岡大地】