駆け抜けて軽トラ・餅田コシヒカリ、相方に「頭を剃ってもらっていた」円形脱毛症は「肩を組む感じでつき合って」
フリーアナウンサー加藤綾子さんそっくりの顔に、タンクトップの裾からハミ出た鏡餅のようなお腹の肉を揺らすーーいちど見たら忘れられないギャップを持つ芸人、餅田コシヒカリさん。相方は、ネタ作成者にもかかわらず、究極の“じゃないほう”な存在感を発揮する小野島徹さん。男女コンビ、駆け抜けて軽トラのふたりに聞く、THE CHANGEとは。【第3回/全5回】 ■【画像】「どっちがカトパンかわからない」餅田コシヒカリさん、加藤綾子アナと激似ツーショットを公開■ ”顔はカトパン、体はパンパン”でお馴染みの「駆け抜けて軽トラ」の餅田コシヒカリさん。いつも、フリーアナウンサー加藤綾子さんそっくり度がより増す、かわいらしいアスタイルをしているが、ロングからセミロング、ボブなど、日々スタイルが異なる。自由にスタイルを変えられるのは、餅田さんが、さまざまなスタイルのフルウィッグを愛用しているから。 2023年3月、自身のYouTubeチャンネル「餅田コシヒカリチャンネル」でフルウィッグを愛用している理由について、「円形脱毛症の中の、蛇行性脱毛症」「発症して、いま3年間くらい治療を続けている」と告白しているのだ。 餅田コシヒカリさん(以下、餅田)「フルウィッグを使う前はいつも、黒い繊維を頭に振りかける増毛剤を使っていたんです」 ライブ前などは、相方の小野島徹さんに手伝ってもらい脱毛部分を隠していたという。 小野島徹さん(以下、小野島)「カラオケでネタの練習をしよう、というときでした。僕が餅田さんの脱毛に気づいて"え! 嘘だろ!?”って。それから、餅田さんが手の届かない部分を、僕が増毛剤で、こう、ぽんぽんとやっていたんです」 餅田「それから徐々に抜けていって、部分ウィッグになって、それも間に合わなくなって。マネージャーさんが“フルウィッグにしたら?”と提案してくれました」
「そのときは世間に公表するとか、思っていなかった」
2019年、『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)で「昭和ポルノの世界」シリーズで優勝したときは、フルウィッグをつけはじめたばかりのころだった。 餅田「そのときは世間に公表するとか、思っていなかったです。言ったらどうしても“かわいそう”ととらえられてしまって、仕事に支障が出るかなと思っていたので」 小野島「僕ら自身は、あまりネガティブにとらえていなかったんですけどね」 餅田「ふたりの間では笑える話なんです」 小野島「僕がめちゃくちゃヒゲが生えてて、餅田さんがつるつるだったので」 餅田「そのとき小野島さんに頭を剃ってもらっていたんですよ。剃るのが上手だから。だからふたりが並んだらめっちゃおもしろくて」 小野島「僕のカミソリでね。夏は特にね。僕は基本的に、ウィッグを被っていない餅田さんと会っているんですよね。僕の前では取っているんです。だから世間のとらえ方とは乖離しているんじゃないのかな、と思っていました。悲観的に生活していないというか」 餅田「わかる。まあ私も2回目っていうのもあるからね」 餅田さんが初めて脱毛症を自覚したのは、高校生のときだった。当時は思春期、その心境を「もうひどかった」と振り返る。 餅田「いまの心持ちとはぜんぜん違います。早めに治療できたのですぐに生えてきたんですけど、やっぱり抜けていく自分を受け入れることはたいへんでした。ほぼ女子校みたいな高校で、いまの自分なら坊主頭で"いえーい!”とかできていたと思うんですけど、当時はそんなことできなかった。誰にも言えず、ウィッグをかぶって、仲のいい子だけに話して。親には当たりました。親は美容院に行ったりできるのに、私も行きたいのに行けなくて、“なんで私だけ!?”と」 入院治療の甲斐あってしばらく自毛で生活していたが、2019年、再発したのだ。 餅田「再発したときは、いつもとなりに、いちばん一緒にいる人がおもしろくしてくれるし、ポジティブになれたんです。あのときのような“なんで私だけ!?”というのは、ぜんぜんありませんでした。いいウィッグに出会えたし」 小野島「自然だよね」 餅田「そう、いろんな髪型ができるしね。急にショートになったりロングになったりしても、ぜんぜんバレないし」