長野風花が語った涙の理由と新たな挑戦への決意。「もう一度なでしこジャパンを世界一にしたい」
日本サッカー協会(JFA)は18日、26日の「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」韓国女子代表戦に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)メンバーを発表した。 【写真名鑑】なでしこジャパン最新メンバー 今夏のパリ五輪でなでしこジャパンは、準々決勝でアメリカ代表に敗れ大会を去った。大会終了後に池田太監督が退任し、パリを目指してきたチームは解散。26日の国立競技場での韓国代表戦はパリ以来、最初の活動となる。パリ五輪の10番を背負った長野風花(リヴァプール)も新生・なでしこジャパンに名を連ねている。
アメリカとの差はどこにあったのか
「目が覚めると悔しさが蘇ってくるんです」 優勝を目指しながら、準々決勝で敗退。五輪から時間が経っても、その悔しい思いは長野風花の心に深く刻まれている。8月3日のアメリカ戦は90分で決着がつかず、延長前半のアディショナルタイムに失点。諦めず攻勢をかけるもそのままタイムアップ。試合後、120分を戦った長野は人目を憚らず涙を流した。 「本当に何が起こったのか自分でもわからないくらい涙が出てきました。チームを勝たせられなかったという悔しさと、この舞台で終わりたくなかったという気持ちが混ざっていました」 「正直、失点する気はしなかったんです。自分たちのほうが体も動いていたし、守備もうまくいっていました。でも、あの一瞬で試合が決まってしまったんです。だからこそ、自分たちが点を取れなかったことが本当に悔しかった」 日本は試合中、優位に立つ場面もあったが、決定的な瞬間に勝負を決められなかった。痛感したのはアメリカとの「勝負強さ」の差だ。「アメリカがあの時間帯にあのプレーをして、決めてきた。本当に強い。私たちにはまだその部分が足りていなかった」。アメリカは延長前半終了間際に、センターサークル付近からロングボールを前線に送り、右サイドで受けたロッドマンがDFを交わすと左足でコントロールショットを決め、均衡を破っていた。