長野風花が語った涙の理由と新たな挑戦への決意。「もう一度なでしこジャパンを世界一にしたい」
新生・なでしこへの期待
「でも、絶対に無理だとは思いません。私はもう一度、なでしこジャパンを世界一にしたいんです」 そのために目指すべき未来は明白だ。「試合を支配するだけでなく、決定的な場面でしっかりと得点を奪う強さを持つこと」が今後の課題となる。「これからは、もっとボールを持つ時間を増やして、チャンスを作り出す必要があります。守備はもちろん、攻撃のクオリティも上げていかなきゃいけない。次に向けて、全員が同じビジョンを持ってプレーしていきたいと思います」と話す。 18日のメンバー発表会見で、佐々木則夫女子委員長が「年内には決めたい」と語ったように、新チームの監督・スタッフはまだ正式には決まっていない。今回の活動期間は佐々木委員長が監督代行、9月のU-20女子W杯で準優勝を果たしたU-20女子代表監督の狩野倫久氏、そして元日本代表DFの内田篤人氏がコーチを務める。 チームとしての新たな挑戦が始まる中、長野もその変化に期待を寄せる。「(今後決まる)新しい監督がどういうサッカーを目指していくのか楽しみですし、私たちもそのビジョンに合わせてさらに成長していきたいと思っています」。そして、「韓国戦は重要な試合になりますし、全力で臨むつもりです。次に向けて、一歩一歩成長していきたい」と決意を込めた。 韓国戦のメンバーはパリ五輪を戦った選手に加え、U-20女子代表からも、W杯で主将を務めたDF小山史乃観(ユールゴーデンIF)やFW松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ)ら複数人が招集されている。メンバー発表会見で佐々木監督代行は「単純な前試合のみならず、2027年W杯ブラジル大会、28年ロサンゼルスオリンピックに向けての準備として意義のある試合にしたい」と述べた。3年後、そして4年後へ。個人として、そしてチームとして世界の頂点に立つために、彼女たちの戦いはまだ終わらない。[取材=佐々木バーンズ千尋 構成=吉村美千代(GOAL編集部)] 【試合情報】 「MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2024」 日時:10月26日(土)14:20キックオフ 会場:国立競技場 対戦カード:なでしこジャパン(日本女子代表)vs 韓国女子代表