Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング16位。5億円アップ、観客数増加も…。チームは9シーズンぶりの屈辱
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
16位:北海道コンサドーレ札幌(180) 2024リーグ戦成績:19位(J1) 2024シーズンホームグロウン人数:8人(11位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:17,086人(15位) 2023年度営業収益:約41億1100万円(14位) 北海道コンサドーレ札幌は、2016年に四方田修平監督の下でJ2優勝を果たし、2018年以降はミハイロ・ペトロヴィッチ監督の指揮でJ1の地位を確立してきた。 しかし、2024シーズンは序盤から苦戦を強いられた。開幕6試合で1分け5敗と出遅れた後、第15節柏レイソル戦から8連敗を喫し、苦しいシーズンとなった。夏の補強で一時巻き返したものの、最終的に19位でシーズンを終え、9シーズンぶりにJ2での戦いが決まった。 1試合平均観客数は17,086人で15位。シーズン終盤の巻き返しで多くの観客がスタジアムを訪れ、昨シーズンの16,086人を上回る動員数だった。 2023年度の営業収益は、前年度から約5億600万円増加している。ただし、J2降格に伴い、今後の収益減少が懸念される。 ホームグロウン選手の登録人数は8人。リーグ11位タイだが、育成の質は高く、主将で背番号10を背負う宮澤裕樹をはじめ、中村桐耶、荒野拓馬、菅大輝といった中心選手がアカデミー出身者というのは強みと言える。 2024シーズンをもってペトロヴィッチ監督体制が終了し、新指揮官として岩政大樹監督を迎える札幌は、J1復帰を目指して新たな挑戦に取り組む。財政規模や育成力を活かし、1年でのJ1復帰を目標に再建を進めることが期待される。
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