【特集】「飲酒運転を絶対になくしたい」 友の死を胸に… 29歳の新人警察官の決意・広島
突然奪われた友人との高校生活。佐々木さんは、伊織君の母・由美子さんに当時の心境を話しました。 ■佐々木翔太巡査 「クラスが違ったんですけど、部活が、自転車競技部とサッカー部っていうので、部室も近くて、話したりはしてたので。亡くなられたときは本当にびっくりというか、衝撃的な出来事だったので。私の人生を思い返す中でも、一つ大きな出来事だったかなと思います。」
そして由美子さんに、佐々木さんの家族について話をしました。 ■佐々木翔太巡査 「入校前に生まれて4ヶ月になります。」 ■三浦伊織くんの母・由美子さん 「寂しいですね。離れるのもね。」 ■佐々木翔太巡査 「土日に帰るので、成長がすごい楽しみで、今頑張ってます。」
この日、由美子さんは、飲酒運転の被害者として、若い警察官に語ります。 ■三浦伊織くんの母・由美子さん(講演) 「なぜ、伊織が死ななくてはならなかったのか。なぜ、加害者が生きているのか。なぜ、こんなにも苦しいのかわからず、頭の中がぐちゃぐちゃになりました。」
この講演で、由美子さんが警察官に伝えたかったことは… ■三浦伊織くんの母・由美子さん(講演) 「飲酒運転事故が起こって、被害者が生まれたとしても、警察が関わる範囲はとても限られていて。最初の段階がほとんどなので、その後何があるのか、どうして飲酒運転がいけないのか、というところを今一度感じて欲しかったです。」
そして、息子の同級生と出会って感じたことは… ■三浦伊織くんの母・由美子さん 「(佐々木さんには)幸せになってほしいなっていうところも、(子供に)成長してほしいなっていうところもあるんですけど、やっぱりどうしても考える部分は、親としてあって。結婚して子供が生まれて、孫が生まれてっていうところで。本来ならば、私達家族もそういう幸せがあって、みんなが集まって笑顔が見られたのではないかと考えると、やっぱり悲しいのは悲しいですし。でも、そこだけではない部分を、今まで皆さんにいただいてきたので。そういう部分もあって、一つの喜びっていうところで自分では捉えています。」