【インタビュー】巨人・E.ヘルナンデス “救世主”の輝き「強みはオールラウンドなプレーができて、いつでも“全力プレー”ができること」
「研究」は変わらない
エリエ・ヘルナンデス[巨人]
【勝負の終盤戦へ 2024最終戦力確定!】 貧打にあえいでいたチームにとって、まさに“救世主”と言うべき存在へと躍り出た。5月上旬に緊急補強された右打ちの新助っ人は、持ち前の明るさと真面目さでチームに溶け込み、その打棒で沈滞していた打線を活性化させている。 取材・構成=杉浦多夢 写真=高原由佳、BBM ※成績・情報は8月4日現在 MLBでのキャリアは2022年の14試合にとどまるものの、昨季はレンジャーズ傘下の3Aで137試合に出場して打率.298、18本塁打、99打点と、なぜMLB昇格のチャンスが訪れなかったのか不思議なほどの成績を残していた。5月10日に巨人への入団が発表され、同28日の交流戦開幕から一軍デビュー。その打棒を遺憾なく発揮して、瞬く間に打線に欠かせぬ存在となった。練習でいつも笑顔を浮かべているナイスガイは、野球に対しては常に真面目で研究熱心。この好ましき二面性が、あっという間に日本野球へアジャストすることができた要因のひとつだ。 ──来日から少し時間がたちましたが、日本での生活には慣れてきましたか。 ヘルナンデス おかげさまでだいぶ慣れてきたと思うし、生活も落ち着いてきたよ。日本に来たときから、文化もそうだし、もちろん日本の野球がどんなものなのかということを1日でも早く学ぼうと思って過ごしてきたんだ。チームメートだけではなくて、通訳スタッフを含めてみんながすごく助けてくれた。だから、すごく早く日本の生活や野球に慣れることができて、ここまでやって来ることができていると思う。 ──日本でのお気に入りのスポットや食事などはありますか。 ヘルナンデス 東京のいろいろな場所を訪れることができているよ。やっぱり食事のことはいつも聞かれるんだけど、お寿司と焼き肉、それからみそラーメン! この3つはチャンスがあれば必ず食べるようにしているんだ。 ──日本の文化で何か驚いたこともあったと思います。 ヘルナンデス 日本の人たちの礼儀正しさだね。来日する前からそのことについて聞いてはいたんだけど、日本に来てみて「本当にそうなんだな」と思った。例えば・・・
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週刊ベースボール