加部究のフットボール見聞録「再考すべき〝ファン度外視〞」
1時間近く歩き回った末に再入場の憂き目に
天皇杯決勝(神戸が鹿島に2-0で勝利)が行なわれた新国立競技場。陸上トラックがあることで、グラウンドと客席が遠い。(C)SOCCER DIGEST
元日から大汗をかいた。 新国立競技場で初のスポーツイベントとなる天皇杯決勝はチケット完売。さすがに大混雑を予想して早めに出発し、乗り継ぎの良い千駄ケ谷で下車をした。駅前では係員が「チ ケットをお持ちの方はこちらからが便利です」と東京体育館脇を抜けていく道へと誘導している。旧来はいったん道路まで階段を下り再度緩い坂を上がったが、中央口へ直通の橋が架かり5分程度で到着である。 「メディアの方は、左端の入り口からどうぞ」 呆気ないほどのゲートイン。だがそれが苦闘の始まりだった。歩けども歩けどもメディア関係入り口の表示はなく、係員に尋ねれば「Eへ行けばご案内します」、「いいえCのはずです」と右往左往ばかりを招く。挙句は「地下の駐車場に降りてください」と階段上下動まで強いられ、とうとう20人目くらいでキレた。 「本当に知っているのは誰なの?」 「たぶんあの人で
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