【MLB】内野手補強を狙うヤンキース FAのポール・デヨングに興味か 昨季は自己3位の24本塁打を放つ
グレイバー・トーレスがFAとなって退団したため、内野手補強を狙っているとみられるヤンキースだが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、補強ターゲットのなかにロイヤルズからFAとなったポール・デヨングも含まれているようだ。キャリア序盤はカージナルスの正遊撃手として活躍し、オールスター・ゲーム選出の経験もあるデヨング。昨季は初めて三塁の守備にも挑戦し、シーズン途中にロイヤルズへ移籍したあとはほとんどが三塁手としての出場だった。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在31歳のデヨングはカージナルスでメジャーデビューした2017年に25本塁打、OPS.857の好成績を残し、新人王投票で2位にランクイン。自己最多の30本塁打を放った2019年にはオールスター・ゲームに選ばれた。しかし、2021年は打率.197、翌2022年も打率.157と深刻な打撃不振が続き、2023年はカージナルス、ブルージェイズ、ジャイアンツと3球団を渡り歩くことに。昨季はティム・アンダーソンに代わる正遊撃手として、ホワイトソックスと1年契約を結んだ。 ホワイトソックスでは低打率ながらも102試合で18本塁打を放ち、7月末のトレードでロイヤルズへ移籍。ロイヤルズには若きスター遊撃手のボビー・ウィットJr.がいるため、移籍後は三塁が主戦場となったが、三塁手としてDRS+1、OAA+5を記録するなど、慣れない三塁の守備に上手く適応していた。シーズントータルでは139試合に出場し、打率.227、24本塁打、56打点、OPS.703を記録。156三振に対してわずか23四球と打撃の粗さが目立ったが、24本塁打はキャリアで3番目に多い本数だった。 デヨングは二塁手としてのプレー経験もあるが、ヤンキースはおそらく三塁手としての獲得を考えているのだろう。ヤンキースの三塁にはジャズ・チザムJr.がいるものの、チザムJr.を二塁に戻してトーレスの穴を埋め、空いた三塁にデヨングを置くことができる。デヨング以外には、ホルヘ・ポランコやブレンダン・ロジャースの名前も補強ターゲットとして浮上しており、ヤンキースが最終的に誰を獲得するのか注目される。