金融からダイヤモンド業界へ転身 「ケンジントン ダイヤモンズ」代表に聞く起業から子育てまで
WWD:ダイヤモンドに特化したブランドである理由は?
トンプソン:資産価値があるジュエリーとして自信を持って提案できるものは、ダイヤモンドだけだから。金融で債券の運用をしていたことがあるが、債券は、信用力に応じて第三機関が格付けを行っている。われわれが扱うダイヤモンドは、GIA(米国宝石学会)という独立した第三機関による鑑定書付きで、債権に似ている。ダイヤモンドは一生ものとして選ばれ、世代を超えて引き継げる資産価値のあるものだ。
予算に合わせて選べる親身なコンサルテーション
WWD:ブランドコンセプトは?
トンプソン:デザインはロンドンだが、メード・イン・ジャパン。イギリスは、ロイヤルファミリーでも知られ、クラシックでありながらダイヤモンドを際立たせる洗練されたデザインのノウハウがある。ブランド名のケンジントンはロンドンの高級住宅地名の一つ。ジュエリーの商品名にも、チェルシーやリッチモンド、ナイツブリッジといった地名を付けているのが特徴だ。次の世代にも引き継げる洗練された大粒のダイヤモンドをそろえている。ラウンドブリリアントカットが一般的だが、ファンシーカットの種類も豊富で、センターストーンは9種類から選べる。資産価値の高いイエローダイヤモンドも提供している。
WWD:どのような商品ラインアップか?売れ筋や価格帯は?
トンプソン:ビジネスの6~7割がセミオーダーの婚約指輪。他、ネックレスやピアスなど、既製のダイヤモンドジュエリーをオンラインで50~60型販売している。結婚、婚約指輪としても、ファッションジュエリーとしても楽しめる汎用性の高いエタニティリングが売れ筋。テニスブレスレットも人気で、イエローダイヤモンドへの関心も高まっている。価格帯は、婚約指輪が約0.5カラットで30~40万円、約1カラットで100万円前後。ピアスは10万~50万円程度、エタニティリングは、17万~78万円程度。