大阪府・吉村知事が定例会見5月14日(全文4)早期に危険察知する仕組み必要
大阪府の吉村洋文知事は14日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事「感染拡大防止と社会経済活動の両立を」(2020年5月14日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事「感染拡大防止と社会経済活動の両立を」 ◇ ◇
K値という考え方を活用するのか
時事通信:時事通信、中嶋です。大阪大の中野教授が提唱されているK値という考え方について知事も注目されているということですが、どういうふうに注目しているのかというのと、また府の専門家会議で意見を聞くことを準備に入るとありますが、現在大阪モデルというモデルが走ってる中で、府としてK値という考え方、どういうふうに活用していくかという展望もあれば教えてください。 吉村:現時点で大阪モデルの新たな数値に取り入れようとまでは考えてはいません。なんで注目してるかというと、K値というのは大阪モデルとは全然違うところで研究された数字で、これは阪大の数理学の研究をされてる方で、物理学だったと思うんですけど、中野教授、感染症とは関係ないですが、そういった数理モデルの研究をされている方が編み出した数値で、そんなに難しい数字ではなくて、1マイナス総感染者数を分母にして、分子に1週間の感染者の増減という、非常にシンプルな数式です。これは全体に占める1週間の感染者の動向がどうなってるのっていうのを数値化していって、それを点で取っていって、線にしたらどうなるかっていうのを分析されているものです、簡単に言えばね。研究者だからもっと詳しいんでしょうけど、僕の頭の知識のレベルだとそういうことなんですけど、分かりやすく言うとそういうことだと思います。
大阪モデルに非常に近い数字
それをドイツとか、ヨーロッパ等々で分析をされてます、現実に。そうすると、だいたい20日ぐらい先の数字がどうなるかというのが読めてくると。収束傾向がどういうふうに収束をしていって、20日先ぐらいがどうなってるんだろうか、少し先の未来をそれで予測できる、現実にそれが当たってるということなんですね。なので、それで東京のK値とか大阪のK値とかも出されてます。そのK値の考え方というのは、われわれがやった大阪モデルに非常に近い数字です。 われわれが、実はこれ一番危険だったって今振り返って判断できるのが3月の末なんですね、実は。4月の緊急事態宣言時じゃないんですよ。3月の末、ちょうど僕がこの場で夜のナイトクラスターが、夜の飲み屋さんで接客を伴うお店でクラスターが発生してますと。あるいは兵庫と大阪の行き来やめてくださいとか言ってるあのときが実は一番、数値を当てはめると危なかったというのが大阪モデルでは、そういう算出になってます。K値でやってもやっぱりそういう算出になって、非常に合致してるんですね。 なので、その数理モデルってなんなのっていうんで、僕非常に興味もありますし、現実に健康医療部と中野教授がやりとりをしてるというのも聞いてます。なので、これから大事になってくるのは、今は僕は確実に減少傾向だと思います。ただ、必ずこれは第2波、第3波で上がっていきます。そのときをいかに早くキャッチして抑え込むか。そうすることによって感染がやっぱりうわーっと増えてきたら、まず経済に対するダメージも大きいし、それが抑えられなく、指数関数的に伸びたら、これは医療崩壊になります。