ライバルに勝つためのスカGターボ【1】ターボなくしてGTの名は語れません
【日産 スカイライン ハードトップ2000ターボ GT-E・S vol.1】 「ジャパン」のニックネームで知られる5代目スカイライン。 【画像17枚】スカイラインシリーズ初のターボモデルが登場。GT-E・Sにはリアワイパーが標準装備。ワイパーブレードが2本に分かれている独特な形状だ。なお、奥のオーディオボード上に見えるのは純正オプションのピュアトロン 1977年8月にデビューした同車は、当時の流行だったウエッジシェイプを強調したデザインを取り入れながら、ケンメリから受け継いだサーフィンラインや丸形テールランプを採用。 ひと目でスカイラインと分かるスタイリングとなった。 その一方で、スカイラインらしさが影を潜めてしまったことも事実。 大ヒットしたケンメリの後継として期待されたが、安全性向上のためにボディサイズが拡大されたうえに、環境対策が進められたエンジンは非力だった。 その結果、スカイラインの魅力であるスポーティーな走りが失われてしまったのだ。 そして、ライバルのセリカを有するトヨタからは、「名ばかりのGTは道をあける」「ツインカムなくしてGTは語れない」といったキャッチコピーで揶揄されることになった。 このように、走りの魅力が薄らいでしまったジャパンであったが、80年4月に大きな転機を迎えた。 それが、スカイラインシリーズ初のターボモデルの登場だ。搭載されるターボユニットは、先にリリースされた430セドリック/グロリアと同じL20ET型で、ギャレット社製タービンをドッキングして145ps/21.0㎏‐mのパワー&トルクを発揮。そしてGTにふさわしい走りを手に入れ、「夢のスカGターボ登場」というキャッチコピーと、「ターボなくしてGTの名は語れません」というフレーズでセリカにリベンジした。 Specifications 主要諸元 1981年式 日産 スカイライン ハードトップ2000ターボGT-E・S(GC211) ボディカラー:ホワイト 全長×全幅×全高:4600mm×1625mm×1375mm ホイールベース:2615mm トレッド前/後:1370mm/1355 車両重量:1230kg エンジン型式: L20ET型 直列6気筒SOHCターボ 総排気量:1998cc ボア×ストローク:78.0mm×69.7mm 圧縮比:7.6:1 最高出力:145ps/5600rpm 最大トルク:21.0kg-m/3200rpm 変速比:1速3.592/2速2.246/3速1.415/ 4速1.000/5速0.813/後退3.657 最終減速比:4.111 ステアリング:ボールナット式 サスペンション:前ストラット//後セミトレーリングアーム ブレーキ:ディスク(前後共) タイヤ:185/70R14(前後とも) 初出:ハチマルヒーロー vol.045 2018年1月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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