10月15日公示の衆議院選挙。兵庫県明石市と淡路島の3つの市からなる「兵庫9区」では、裏金問題で処分を受けた西村康稔元経済産業大臣（61）など、4人の候補者が出馬を予定しています。

西村康稔元経済産業大臣（61）

（西村氏）「自分自身との闘い。丁寧に説明すること、今回の事案を糧として改革・改善しないといけないこと。そういったことを訴えていきたい」 　10日、自身の選挙戦と「裏金問題」について語った、西村元経済産業大臣。 （西村氏）「政治資金の問題については、徹底的に透明化をしていく。説明責任、厳罰化をしていかないといけない」 　発端は、自身も事務総長を務めた旧安倍派の“裏金問題”でした。過去5年間で6億7000万円以上もの不記載が発覚した旧安倍派。西村氏自身も100万円の不記載があり、大臣を辞職することに。また、キックバックの再開に関わったとされ、1年間の「党員資格停止」という重い処分を下されました。

西村康稔氏（当時37歳）

　公明党の推薦こそ得られたものの、無所属での選挙戦。それは初めての出馬だった、24年前も同じでした。 （西村氏・当時37歳）「新人ですから、勝ち取っていかないといけないということで、堂々とした戦いをしていきたい」 　このときは現職候補に惜しくも敗れ、涙をのみました。その3年後。再び無所属で出馬し、悲願の初当選。それ以降、7期連続の当選を果たします。 　新型コロナ担当大臣や経済産業大臣などを歴任。地元では「将来の総理候補」と期待を寄せられていました。

街頭に立つ西村元経産大臣

　8期連続の当選を目指し、再び無所属として挑む今回の選挙。今月の国会会期中にも地元へ戻り、視察の様子を積極的に発信しています。衆議院が解散された9日の朝にも…。 （西村氏）「また原点に戻ってやります」 （通行人）「頑張ってくださいね！応援してます！」 一方で、厳しい言葉を投げかけられる場面もありました。 （通行人）「新党・裏金よ！裏金一族かよ！」 （Q、厳しい声もあると思うんですが、どのような気持ちで望まれますか？） （西村氏）「原点に戻って、一からきちんとやっていきます」