【スージー鈴木コラム】大谷翔平はパワーポイントから生まれた 説得に向けて用意したプレゼン資料
日本球界の歴史を変えたパワポ製プレゼン資料の表紙
【スージー鈴木の球さわぎの腰つき】 本誌6月10日号、「昭和世代の言い残し」にあった広野功氏の発言に笑った。東北楽天の初年度、突然GM代行になったときのこと。 ――(注:三木谷浩史)オーナーからはどうやって勝てるチームをつくっていきたいか、長期的な展望を提出してくれと人づてに言われたので、いいですよと快諾したら「パワーポイントで作ってください」と言うんです。ちょっと待て、ですよ(笑)。ワードやエクセルくらいは動かせるけど、そんなの無理。 ご存じの方も多いと思うが、パワーポイント(パワポ)とは、マイクロソフト社のプレゼンソフト。楽天初年度の2005年には、ビジネス界ですでに標準になっていた。「プロ野球界もビジネス界に追いつけ」という、三木谷オーナーらしい考えがあったのだろうが、現場的には、さすがに無理があったようだ。 しかし7年後の12年・・・
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週刊ベースボール