斎藤工「“普通にしていると消えちゃう”という未来に怯えて、何年もやっている」唯一無二の存在感を支える“筋力”
「自分を変えるカギをもらっている」異業種交流
自分の人生を振り返ると、オーディションでもなんでもそうですが、“普通”を避けてきて謎についた筋力みたいなものが、今となっては唯一自分を立たせている筋力なのかなと思うんですよね」 男性の局部のコントを大真面目に書く俳優。たしかに“普通”ではない。 「『ペンション・恋は桃色』にも芸人さんが出演してくれますが、僕は彼らの生業みたいなものを心からリスペクトしています。自分の見られ方を気にしながら、ニーズに対して“このくらいでいいでしょ”でやるのではなく、できる限りエンターテイメントに力を注ぐ姿勢に憧れているんです」 そしてあらためて斎藤さんが言う。「芸人さんたちと関わりを持たせてもらっていること自体が、CHANGEです」。 「今回共演しているリリー・フランキーさんもイラストレーターですしね。そういった同業者ではない方たちから、インテリジェンスや生々しさなど、自分を変えるカギをもらっている気がします。たぶん“普通にしていると消えちゃう”という未来に怯えて、何年もやっている感じですね」 ジャケット 138,600、シャツ 60,500、パンツ 83,600(以上全てヨウジヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルーム 03-5463-1500) スカート、靴 共にスタイリスト私物 さいとう・たくみ 01年に俳優デビュー。主な出演作にドラマ「海に眠るダイヤモンド」(24)、映画『シン・ウルトラマン』(22)『碁盤斬り』(24)など。映像制作にも積極的に携わり、『blank13』(18)で長編監督デビューし国内外の映画祭で8冠を獲得。監督以外にも先日公開したドキュメンタリー映画『大きな家』、ハリウッド映画『When I was a human』(公開日未定)では企画やプロデューサーを務めている。被災地や途上国での移動映画館「cinma bird」主宰、撮影現場託児所プロジェクト、白黒写真家など、活動は多岐にわたる 有山千春
有山千春