中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
■ハンドリングチェック!ミニバンだって大いに走りを楽しみたい
最近、クルマで一番大切なのは「やっぱし楽しさだよね」と思うようになってきた。けれど私のイメージする「楽しさ」って自動車メーカーがアピールしているのと少し違う。 自動車メーカーの言う「楽しさ」には「速さ」というファクターを多く含む。だからこそパイロンスラロームなど、スポーティに走るイメージを使う。 私の考える楽しさは速度まったく関係なし。街中を普通に流している時でも感じられなくちゃならぬ。つまり絶対的なハンドリングというより運転していて感じる「気持ちのよさ」であります。 普通に走っていて気持ちよいクルマに乗りたいのだった。 という観点からすれば、プレマシーだけ明らかに違う。なぜか?凝った足回りを使っているからにほかならない。まずダンパーのメーカーは、ボルボなどと同じ欧州工場で作られた『テネコ』社の製品。こいつの動きが滅法よい! 普通に走っていてもしなやかなのだ。さらにダンパーの取り付け部分に欧州車のような「補強」をカマせてます。 結果、減衰力を高めても乗り心地はまったく悪くならないのだった。だからこそ開発チームの思いどおりのハンドリングを実現できたワケ。乗り比べたら誰でもわかります。 ◎ハンドリングチェック採点:プレマシー 9.5点/ウィッシュ 8点/フリードHV 7点 (文:国沢光宏)
■乗り心地チェック!ミニバンだから2列目3列目の乗り心地をチェック
3台で最も乗り心地に優れるのはプレマシーだ。 プレマシーはフル乗車時に掛かる荷重の想定や、「全高の高さによるロールの発生を抑制」といった要件に対応しスプリングが硬くなりがちとなるぶん、乗り心地では不利なミニバンでありながら良質なダンパーの採用や入念なボディ補強などの効果により、3列すべてのシートでしなやかな乗り心地を実現。 乗り心地のよさは路面の悪い道路だとさらに実感できる。タイヤサイズは15インチが標準となっているが、足回りが非常によく動いているのでオプションの16インチ、17インチを選んでも乗り心地が損なわれることはないだろう。 プレマシーに続くのがフリードハイブリッド。フリードハイブリッドもプレマシーほどではないが、足回りがよく動いており、合格点を付けられる乗り心地に仕上がっている。ハイブリッド化による重量増に対応しボディが補強されていることも乗り心地の向上に一役買っている。 ウィッシュは3台のなかでは唯一乗り心地では不利な16インチタイヤを履いていることに加え、ダンパーの動きが渋いこともあり、2台に比べるとしなやかさに欠ける乗り心地となっている。 高速道路の路面の繋ぎ目や舗装が若干悪い程度の道であれば乗り心地の悪さを認識するケースは少ないが、大きな路面のギャップや道路の補修後のようなところに差し掛かると大きな突き上げを感じる。 この傾向はシートが後ろになるほど強い。購入前には乗り心地が納得できるか確認した方がいいだろう。 ◎乗り心地チェック採点:プレマシー 8.5点/ウィッシュ 7.5点/フリードHV 8点 (文:永田恵一)