偉人たちの言葉があなたの心をケアしてくれる「介護に疲れているあなたへ」コラムニスが贈る名言5選
誰しも心が疲れてしまうことはあるもの。特に介護中で日々奮闘している人は、知らず知らずにうちに、無理をしていることが多いかもしれない。「そんな人にこそ伝えたい」とコラムニストの石原壮一郎さんが、偉人たちが残した言葉を紹介してくれた。 【画像】疲れた心をケアしてくれるマオリ族(ニュージーランドの先住民族)のことわざ
* * * 介護は毎日が苦難の連続です。その悩みやつらさは、なかなか人には話せません。誰かに愚痴をこぼしても、わかってもらえなかったり的外れなアドバイスをされたりして、逆に傷ついてしまうことも……。 状況を変えるのは簡単ではありませんが、とりあえずは「名言」の力を借りて、自分の心をケアしてあげてください。心が少し元気になれば、打つ手が見えてくるかもしれません。あなたの心を元気にするのは、何より介護している大切な人のためでもあります。 つらい心を癒してくれる本『人生が好転する95の言葉 大人のための名言ケア』(創元社)から、「介護に疲れているあなたをケアしてくれる5つの名言」をピックアップしました。名言は人類の叡智の集大成。じっくり噛みしめてみてください。
あなたに伝えたい名言その1
「太陽に顔を向けろ。影はあなたの後ろにできるから」マオリ族(ニュージーランドの先住民族)のことわざ どうせ顔を向けるなら、暗いほうよりも明るいほうがいいと、頭ではわかっています。しかし、気持ちが沈んでいると、輝いているほうやにぎやかなほうから、目をそらしがち。暗いほうや活気がないほうに、むしろ心惹かれたりします。 大切な人の介護をする日々は、心身ともに楽ではありません。介護のほかにも、人生には「ままならないこと」がたくさんあります。少しのあいだ顔を伏せて静かに過ごすのもいいでしょう。しかし、いつまでもうつむいているわけにはいきません。 顔を向けたい「太陽」は、状況によって違います。日々のささやかな楽しみを見つけるのもいいでしょう。介護している人からの感謝の言葉やふと見せてくれた笑顔も、あなたをあたたかく照らしてくれます。相手を傷つけることを言ってしまった場合は、きちんと謝罪の言葉を伝えるのも、「太陽」に顔を向ける行為です。どうしていいか迷ったら、まぶしいほうを目指しましょう。そうすれば、心にできた暗い影は自分から見えなくなります。 結論 「目の前の厳しい状況も、あなたを成長させる太陽である」