故郷は原発被災地 解体される自宅をカメラに収めた記者「何が起きたのか、知ってもらいたい」 #知り続ける
「こういうことがあった」と後世へ伝えたい
渡邉には今年の春に第二子が生まれる予定だ。子供たちは本当の故郷に立ち入ることもできず、知らないままこのまま大きくなっていくだろう。「子どもたちには余計な心配はさせたくない」と自宅と土地を息子たちの世代に引き継がなかった父の考えも分かる。しかし、本当にそれでよいのか、渡邉はずっと自問自答してきた。 「子供たちには重荷にはなってほしくないけど、『こういうことがあった』という事実は隠したくない」。 県外最終処分の期限まであと21年。中間貯蔵施設が整備されている渡邉たちの故郷には、人の営みが戻っているだろうか。それが僅かでも見通せる道筋は何も示されていない。 この記事は、福島中央テレビとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。
福島中央テレビ