50代・ラクする「キッチン収納」術3つ。鍋やフライパンは立てる、よく使うものはセット置き
キッチンツールを探すのに時間がかかる、使い終わった鍋やフライパンがうまく収納できないといった悩み。それらを解決し、作業効率アップ&片づけがラクになるキッチン収納のアイデアをご紹介。ESSEフレンズエディターで、自宅キッチンで収納公開セミナーをしている整理収納アドバイザーの宮入京子さんが語ります。
1:よく使うアイテムは、手に取りやすい場所に収納
キッチンでの作業効率をアップするには、収納を見直すことが重要です。 毎日使うアイテムと年に数回しか使わないアイテムを同じ場所に収納していると、ものが探しにくくなります。そこで、まずはキッチンにあるものを使用頻度ごとに分別。しゃもじやピーラーなど、使用頻度の高いアイテムから順に、調理中に手に取りやすい位置に収納します。 分別してみると、よく使うアイテムは意外と少ないもの。使用頻度別の収納にすることで、忙しい調理中にアイテムを探す手間がなくなり、時短につながります。
2:作業する場所の近くに使うアイテムを配置する
調理中の動きからアイテムを配置する場所を考える「作業動線に合わせた収納」も重要です。野菜炒めを例にすると、一連の動作に合わせて以下のように収納場所を決めます。 ・野菜を洗う:シンク周辺にザルやボウル ・野菜を切る:作業台周辺に包丁やまな板 ・野菜を炒める:コンロ周辺にフライパンや調味料 ・完成した野菜炒めを盛りつける:手が届く場所に食器 このように、キッチンアイテムの収納場所を考えるときは、普段キッチンで自分がどう動いているのかをイメージしてみてください。調理中の動作と使うアイテムをセットで考えて収納すると、ムダな動きが減り効率よく作業できます。プロの料理家やレストランの厨房は、この動線が整っているので何品もの料理を素早く調理できるのです。
3:「取り出しやすさ」「戻しやすさ」も考慮して収納する
動線に合わせた収納にしても、鍋がたくさん重なって取り出しにくかったり、引き出しの奥にキッチンツールが埋もれてしまうと作業しにくくなってしまいます。ものを出し入れするときもスムーズになるようにしましょう。コンロ下に収納したフライパンや鍋は、仕切りを使って立てることで、出し入れがしやすくなります。 キッチンの収納スペースが少ない場合は、壁を利用してフックでつり下げる、マグネットではりつける収納もおすすめです。ひと目でわかりやすい収納にすれば、家族みんなも作業しやすくなりますよ。 私は、どうすればもっと使いやすいキッチンになるか常に考えながら、もののベストポジションを探っています。長時間過ごすことが多いキッチンがより使いやすい環境になるように、今回ご紹介したアイデアが参考になればうれしいです。
宮入京子